この記事の内容を考えていたのが、リオでオリンピックのあった頃だから、もう1年も経ったことになる。
オリンピックで開催されている様々な競技種目を眺めている中で、「こういう観点から分類できそうだな」と思ったことを書き残しておく。
また、スポーツ競技は捉え方によっては、遊びやゲームでもあるため、それらの分類にも使えそうかなと思う。
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分類1. 身体の制御
短距離走や重量挙げ、体操など。勝敗の要因は主に、自分の身体。身体の鍛錬や、からだの扱い方、大会当日までのコンディションの高め方などである。走るトラックや、持ち上げるバーベルの重さなどは出来る限り公平になるように調整されているため、影響は少ない。そのため、自身の身体が勝敗の主要因となる。
分類2. 環境への対応
カヌーやゴルフなど。分類1の身体の制御に加えて、水の流れや芝目など、環境の影響が入ってくる。これらは、大きく変化しないように整備はされているが、100メートル走のトラックなどと比べれば、変化が複雑で影響が大きい。また、この環境の複雑さや変化に対応すること自体もスポーツとして楽しむ項目であり、その競技の上手さとして成績に反映されるルールにもなっているといえる。
分類3. 他者との協調
ボブスレーやリレーなど。自分ひとりだけではなく、ペアやチームメイトと協調することが競技の勝敗の主要因となるもの。個人の力だけではなく、自身では直接制御はできない他者とうまく意思疎通して好成績を目指す。個人の力量だけでなく、組み合わせの相性も大きく成績に影響する。
分類4. 他者との対立
テニスや格闘技など個人対個人。今までにあげた分類1, 2, 3は、競技中の競争相手との直接的なやりとりは無い。一方で、この分類4は、玉の打ち合いや業の掛け合いなど、競争相手とのやりとりがメインとなる競技である。分類2との大きな違いは、対応する相手が物理現象ではなく意志を持った人という存在であることだ。相手の弱点を見抜いて突いたり、さらにそれに対処するために戦略を変えたりと、より複雑な対応が必要となり、そこが面白さや競技の成績と大きく関わる。
分類5. 他者との協調と対立
バレーボール、サッカー、テニスのダブルスなどのチーム対チーム。分類3のようにチームメイトと協調しながら、分類4のように相手チームと対立をする構造のスポーツである。
分類5’. 他者との協調と対立(チーム分けなし)
スポーツだけでなくゲームまで視点を広げると、ボードゲームによくあるこのタイプも別物として分類できそう。
複数人のプレイヤーの中で、明確なチーム分けはされておらず、場合によっては他者と協調したり他者を妨害しながら好成績を目指すというもの。
きれいなまとめはできないが、こんなことを考えていたというメモとして置いておく。