「子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法」(篠原信)

農学系の研究者だけれども教育の話題でSNSで知って、おもしろそうだったので読んでみた。
社会構築主義とか能動性を引き出すとか、個人的に興味のある内容と育児の場面での話で興味深かった。

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乳児・幼児や研究での実験などの体験的な学びと、小・中・高校の座学のような認知主義的な学びについて。
原初的な学びの楽しさについて。
子供と親(先生や指導者)との関係。教えるー教えられるの立場ではなく、横に並んでみること。褒めるのではなく、
観察、推論、仮説、検証(実験)、考察の科学の五段階。
マニュアルでのトップダウンな学びは外乱にロバストではなくなく、試行錯誤の小さな失敗を重ねてできるようになった学びにレジリエンスがあること。
理想的な親とか、親子だけの関係性で育つわけではなく、他のコミュニティの大人とか子供同士のあそび(理不尽や葛藤)とかも重要ということとか。
言語化して己を知る(観察する)こととか。
育児やそれ以上につながる観点の内容だった。

また、あとがきにもあって、下記の「育児本を書く上でのスタンス」も興味深かった。