大森靖子ワンマンライブ『HELLO WORLD!MYNO. IS ZERO』
2016年2月18日(木)に赤坂BLITZであった上記のライブに行ってきました.
産後初ライブで,しかも書籍やニューシングルを出していて,来月にはニューアルバムまで出るとか,すごいスピードですね.
明日はいよいよ大森靖子完全復帰ワンマンライブ
— 大森靖子⚫️おおもりせいこ (@oomoriseiko) 2016, 2月 17
本「かけがえのないマグマ」もシングル「愛してる.com/劇的JOY!ビフォーアフター」も好評なので絶対成功させるぞの気持ち⚫️ pic.twitter.com/FGpVt5fxOb
自分はスタンディングで入場がだいぶ後のほうだったのですごく寒かったです.
ライブは「愛してる.com」から始まり,ちょっと詳しくは忘れちゃいましたが,ノリの良い曲もゆったりした曲も入りながら進んでいった感じ.
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そういえば,ライブ名の『HELLO WORLD!MYNO. IS ZERO』ですが,「MYNO.」というのは最近日本政府が導入した「マイナンバー制度」からのようです.改めて考えると「マイナンバー」ってSFチックですごいですよね.大森さんの曲には,自分の背中に張り付いているバーコードのことを歌った「裏」という曲もあり,それと通ずるところがあります.
この前のラジオでも語っていましたが,大森さんの言葉選びのセンスはすごく良いですね.
あと,個人的にライブで一番感動したのが,「マジックミラー」
2015年の春にあった中野サンプラザでのライブで初めて聞いた思い出の曲で,そのライブの際には背景に大きな鏡があるという大仕掛け付きでした.
今回のライブでは,あのライブの時ほど大掛かりではないですが,背景に吊るされている玉(?)に混じって所々に鏡が吊るされていたり,大森さんを含めたバンドメンバーの衣装の表と裏両方に大きく丸い鏡がついていたり.マジックミラーも意識した衣装と舞台背景になっていました.
マジックミラーは曲調としてはノリの良い曲なのですが,歌詞に込められた意味とライブの演出も感じながら聞いていると,心に染みて涙が出るほどでした.
ライブの途中で大森さんも行っていましたが,ライブを見に来ているファンの層が不思議な感じというのはまぁ納得です.変な格好のおっさんがいるかと思えば,制服姿の中学生がいたり,いたって普通な女の子もいれば.スーツ姿でピンクのサイリウムを振るおじさんがいたり・・・.外見からして変な人は中身も変な人なんでしょうが,外見が普通の人も大森さんのライブに来ているっていう時点で中身はどこか変わった人なんだろうなって思います.
途中には,3月発売のニューアルバム「TOKYO BLACK HOLE」の収録曲から「無修正ロマンティック 延長戦」という曲が.
これは,大森さんの歌詞案をもとに直枝政広(カーネーション)さん(でいいのかな?)が歌詞と曲を完成させた作品で,デュエット曲でした.ライブにもバンドのサポートメンバーとして参加していたので,その場でデュエットが披露されて圧巻でした.
それから,曲名に"無修正"とか"ロマンティック"とか"延長戦"とか,またインパクトのあるものを並べてきたな〜って思います.来月のアルバム発売が楽しみです.
その他にも,ライブでは「あたし天使の堪忍袋」での"あーあーあ"の合唱があったり,「ミッドナイト清純異性交遊」で会場がピンクだったり(あのななちゃんのサイリウム欲しい),歌い出しをファンに歌われて冒頭歌わせてから開始したり,歌詞をど忘れして会場から教えてもらっていたり
バンド構成の最後の曲として「TOKYO BLACK HOLE」もありました.
TOKYO BLACK HOLEの名前の由来に関して,
ここに集まった人それぞれがブラックホールを持っていて,それがぶつかり合う音を重力波を観測するところまで届けよう
ってことでした.
一番近い重力波の観測地点がどこにあるのか聞いていたところ,会場の一人が岐阜県にあるって教えてくれました.アメリカとかヨーロッパあたりまで届けないと行けないかと思ったら意外と近い.
ちなみに,岐阜県のはコレ↓のよう
KAGRA 大型低温重力波望遠鏡
大森さんのニューアルバムが流行りの重力波と噛み合ったことも凄いですし,岐阜県に重力波観測装置があるって知ってる人がライブ会場にいたこともすごいですね.
この,「集まった人それぞれがブラックホールをぶつけあう」というのはライブ前にも起こっていたようで,大森さんがtwitterの「私のこと好きな人リスト」を眺めていたら,ライブ会場近くのマックで「ぜったいあの人,大森さんのライブに来た人だ!けど話しかけられん」ってtwitterに投稿し合っている女の子二人がいて,大森さんがもどかしくしていたら,第3のファンがつなげてくれた ってことがあったらしいです.あと,バランスとるためにおっさんエピソードを話すと,ライブのために北海道からバターサンドを大量にもってきたおっさんがいたとのこと.
アンコール後は,バンド編成から弾き語りスタイルに変更でした.
「さっちゃんのセクシーカレー」のモデルになっている,実際にライバルだった「さっちゃん」は,実は今はカレー屋で働いているとか,(先ほども書いたように)ブラックホールって名前つけたら重力波ブームがきたりとか,
私の言ったことは何かとミラクルを起こしがちだから,できるだけみんなが幸せになるようなことを言うようにします
と語っていたのが印象的でした.
偶然というのもあるけれど,こういうことをやりたいと主張していれば,他の人が協力してくれて実現できるというのもあるので,オカルトチックなだけのものではなく,あながち現実的なのかもしれません.
最後の最後に,アンコールも終わって退場した後に,「入り口に飾ってあるお花は捨てちゃうんで,欲しい人は持って帰って」と伝えるために戻ってきていたのがちょっとしたサプライズ感があって良かったです.ちなみに,お花は,自分が出口に着く頃には葉っぱだけしか残っていませんでした(笑.
ということで,大森さんのライブすごく良かったです.大森さん成分を十分受け取れたので,この先もうまくいきれます.
赤坂から放つ波動!大森靖子「人生がぶつかり合う音」響かせるワンマン https://t.co/E5g8tsKidW pic.twitter.com/oVktTlG9J8
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2016, 2月 19
余談
ライブ後に購入してきたもの
大森さんの書籍とCDと物販のおまけの缶バッジ.
書籍は会場ではラスト1冊のを買ってきました.
CDは,iTunesでダウンロードはしてたんですが記念に.
缶バッジはこんなかんじ.
「生kill the time 4 you」って書いてあります.
ニューアルバム「TOKYO BLACK HOLE」に収録されている曲の一つのようです.
書籍の裏の帯もすごかった.
あとでゆっくり読みます.
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