大森靖子さんの全国ツアー「爆裂!ナナちゃんとイくラブラブ洗脳ツアー〜ノスタルジック 中野サンプラザ〜」に行ってきました.
大森さんのライブに行くのはこれが初めてで,生大森さんを見るのも初めてです.
また,ライブに行くのも久しぶりで,今まではオールスタンディングのライブにしか行ったことがなかったので席があるのはこれが初めて.

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会場への入場列に並んでいるときは,観客の人に大森さんっぽいファッションな女の子がいたり真面目そうな人やおっさんもいて,なんか,どの人も大森さんのファンらしさが溢れているなとか思っていました.

ライブの方は,ギター弾き語りから始まり,途中からバンドも加わり,キーボード弾き語りもあったりと変化に絶えぬものでした.
今までの大森さんの音楽への自分の感想は,ラジオでの弾き語り>>>CDの収録曲 だったのですが,ライブでの弾き語りはそれ以上でしたね.歌い方の強弱とか歌に合わせた動きとかがすごくて,引き込まれる感じでした.CDの曲は万人受けというか無難なところを狙っている感じですが,弾き語りやライブは演出も含め振り切った感じになっていて,だからこその良さがあるなと思いました.

それから,ステージのセットもステキでした.
大森の森をイメージしたということで,背景に木っぽいものがあったり,下の方がお花畑になっていたり,切り株の上にクマのぬいぐるみのナナちゃんが座っていたり,あとは岩の上でキーボード弾き語ったり.

そして,大森さんの衣装チェンジも良かった.最初は黒いレースなアイドルっぽいドレスで,髪型は黒髪ロングで自分のイメージの中にある大森さんでしたが,ライブの途中で白のドレスに茶髪めのボブくらいの長さの髪型になり,最後はピンクのお花が咲き乱れた衣装と代わり映えがすごかったです.

また,ライブでは大森さんの武将らしさも感じられました.ギターを肩に担いでいる姿もですし,マイクスタンドを目一杯上まで伸ばして観客席の真ん中に立てたのは陣地に旗を掲げる武将そのものでしたね.

あとは,お客さんから「小銭じゃなくて札出せ」ってお金を巻き上げていたり

途中のMCは,ラジオでの大森さんが感じられてどこかホッとしました.やっぱり,大森さんの音楽はこういうMCやラジオがあってこそ良さが増すと思うので,ラジオ復活してもらいたいですね.

アンコールで,7月に発売するという新曲の「マジックミラー」という曲をやっていました.
うろ覚えですが,大森さんいわく,「ファンの人それぞれが抱いている理想のイメージを,何倍にも大きくしてその人それぞれに映し返して見せてあげられる,そういう芸術にしたい」的な思いが込められているということです.
その時のライブの演出が良くて,ステージの背景の幕が開いて大きな鏡が現れました.その演出のアイディア自体は,曲名そのままだし突飛なものでは決して無いです.しかし,その鏡に映ったのは観客の姿で,自分がけっこう前の方の席にいたこともあり,今までのライブ中では気づかなかった,多くの観客が一緒になってピンクのサイリウムを振っていたりするという光景を目の当たりにして,このライブで一番の一体感を感じました.
音楽は魔法ではないけど,音楽は魔法よりもステキなものだなと思いました.
だって,魔法はすごいことができるかもしれないけど,魔法なんて虚構のものでしかなくて,一方で大森さんの音楽は実際に現実に存在していて,そこから聞いた人それぞれが得られるものがあるんだから.

そんなこんなで,初めて行った大森さんのライブは終了しました.



最後に,ツアーの裏ファイナルということで大森さんの自宅でのライブが,このツアーファイナルに参加した人で応募した人の中から1名だけ選ばれるのですごく行きたいです.
宅配ピザでも食べながら,とかいうアットホーム感はものすごく羨ましいし,別に当たってもいないのにお土産とか何買っていこうとか妄想することだけでも楽しいです.

ということで,そんな大森さんのライブでした.