ペットの保険で、更新時に急にペットの患っている病気が補償されなくなり、保険会社に対してどういうことなのか説明を求める、というところから始まる一連の流れのブログ記事。
ペット保険というまだ新しい未成熟なサービスで起こった問題ですが、人の保険とも関連する部分もあるだろうと思います。
保険の仕組みや、商品説明と消費者の理解の問題が興味深かったので追っていました。
問題も一段落したようなので載せておきます。

ペット保険の闇① - がんばる!マイ太郎日記 - Yahoo!ブログ
ペット保険の闇② - がんばる!マイ太郎日記 - Yahoo!ブログ
ペット保険の闇③/苦戦のその後 - がんばる!マイ太郎日記 - Yahoo!ブログ
ペット保険とは④ - がんばる!マイ太郎日記 - Yahoo!ブログ

4つ記事があり、それぞれも長いので興味がある人だけ読んだら良いと思います。
逆に、読むならちゃんと最後まで読まないと今回の著者の抱えた問題が正しく理解できないです。

結果的には、
「ブログ著者の保険約款への不理解」と「それを引き起こした保険会社側の説明不足」が根本にあった問題です。
表面的には「電話でのカスタマー対応の不備」から多少感情的になって、ブログやtwitterが拡散されて騒動が大きくなっていました。
よくあるコメント欄でのレスバトルや誹謗中傷が始まりネット炎上状態に半分なりかけたものの、ブログ著者は保険会社と理性的にやりとりし、どちらが悪いというような結論ではなく、互いに納得がいき得るものがある結果で一段落した点も良かったなと思います。

興味深かった内容や、参考になったこと、思ったことを列挙して書き残しておきます。

***

・保険は形のない商品だから、保険会社がしっかり説明して、消費者がしっかり理解した上で購入するかどうか判断しないといけない。

・保険会社と消費者の間で保険商品の理解に食い違いがあった場合は、「消費者の理解が足りない」と「保険会社の説明不足」の双方が原因でどちらにも責任があるので、そういう状態で契約してしまった事自体が双方の問題。そして、その状態では保険会社と消費者の双方が損をする。

・今回の場合は、ネット保険だったこともあり、消費者に説明が正しく伝わっているのか、消費者が約款をちゃんと読んでいるのか、が保険会社にわかりづらかったことも問題の一要因だったと思われる。

・広告の文言で独自に解釈してしまうこともあるので、その理解が約款の記載内容と一致しているのか確認する必要がある(そういう意味でも直接話して確認するのが理想的なんでしょうね)。逆に、保険会社も誤解を招かないような広告にするべき。

・保険会社には、継続可能かどうかの審査基準など一部開示できない情報もある。これは、その情報を利用した悪用を防ぐためのもの。消費者は、そういう部分があることも理解して利用する必要がある。


コメント欄には、「ブログの著者の理解力が足りないことが問題」のような内容もありますが、一方でこういう勘違いを起こしてしまう人も多くいそうなことは想像に難くないです。
自分もこの記事と一連の流れを読んで、改めて気をつけておくべきことを認識できました。
保険会社と理性的にやりとりしたことと、内容をブログ記事として沢山の人が読めるようにしたことによって、今後の保険利用を検討している人たちや他の保険会社の参考になる出来事に昇華出来たのではないかと思います。