TCGに使うオーバースリーブで個人的に気に入っているものです。
それがこちら。ファンディールのマットスリーブ キャラスリガードです。

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パッケージにも書いてあるように背面がさらさらしているスリーブです。
なんにでもこれを使っているわけではなく、試しに作ったデッキとかはウルトラプロの裏面がざらざらしてて表に謎の銀の丸がついているモノとか、KMCの80枚とか多めに入っているスリーブを1重で使っています。
このさらさらオーバースリーブを使うのは、それなりに頑張って組んだデッキにキャラスリを使った時。

キャラスリを使った際の問題として、「シャッフルなどでキャラスリが裂けたり傷ついたら悲しい」ということと「くっつきやすくてシャッフルしづらかったり、くっついたまま2枚一気に引いてしまう」ということがあります。
キャラスリは好きな絵柄を裏面にできるという多大なメリットが有りますが、値段が高めだったり、そもそも再販がほとんどされないので改めて手に入れるのが困難だったりするんですよね。なので、裂けたり傷ついたりして使えなくなると悲しい。そして、その裂けたり傷をつけたりという悲劇が起きやすくなる原因のひとつが、カード同士がくっつきやすいことです。シャッフルがしにくくなり、変に力がかかってやってしまうという、、、。特にファローシャッフルをする時にスリーブが裂けたり、スリーブの端が折れ曲がったりしやすいです。
問題の前者については、キャラスリをさらにオーバースリーブに入れて二重にすればいいのですが、つるつるしたオーバースリーブだと結局のところ後者の問題は解決できないのです。オーバースリーブによってキャラスリに傷がつきにくくなるのはいいのですが、うまくシャッフルできないというプレイ中のストレスは残ります。2枚くっついて引いてしまったら警告をうける原因にもなります。

その点、前述したウルトラプロの裏面がざらざらのスリーブは、そのざらざらさによってカード同士がくっつきにくくなり、シャッフルなどカードの取り回しがしやすいです。これと同様の効果を与えてくれるオーバースリーブが、さらさら系のオーバースリーブです。
背面がサラサラしているので、キャラスリを守りながらウルトラプロのようなくっつきにくさ、シャッフルのしやすさが得られます。

この、さらさら系のオーバースリーブはブロッコリーやブシロードなどの他のメーカーからも発売されています。ファンディールのものがなかった時に外のメーカーのものも試してみたのですが、個人的には触り心地的にファンディールのほうが良いと感じました。ココらへんは個人の好みの問題なので、実際に使ってみて好きなものを選べばいいかと思います。
あと、個人的にTCGのように実物のカードを使うゲームでは、こういうカードの触り心地とか触覚に関わるものは大事だなと思っています。今はデジタルのゲームも一般的でデジタル上でもカードゲームはありますが、実物のカードでやる魅力のひとつはこういうカードの触り心地や、シャッフルしたり引いたりカードを手で操作するところにあると思います。逆に例えると、触っていてイライラするカードというのは、デジタルなゲームでいう使いづらいコントローラとか操作しづらいインタフェースのようなものだと言えます。
なので、自分の使うものはできるだけ自分が使っていて心地よいものにしたいです。

ちなみに、さらさら系のオーバースリーブには副次効果があります。それは、キャラスリの絵が若干高級に見えるようになるということ。
さらさらオーバースリーブをつけ続けて絵柄を見慣れた頃に、ふとオーバースリーブを外してみると、「あれ?こんな感じの絵柄だったかな?」という違和感を感じて気がつきました。
さらさら系のオーバースリーブは、背面がサラサラしているので、視覚的にはスモークガラス越しにスリーブを見ているような効果があります。悪い捉え方をすれば、キャラスリの絵柄が不鮮明になるのですが、個人的にはこのスモークガラス的な視覚効果が好きです。イメージ的にはつや消しブラックや、つや消し金属のように高級感要素がプラスされる感じです。