Amazonのprime readingが便利だったのでこの本もそこから。
短めのSF小説。ソフトバンク社のPepperだと思われるロボットが登場するので、最近のロボットやスマートスピーカから出発する物語。ロボット開発者が雑談をするためのアルゴリズムとして、「オウム返し」のプログラムをつくり、それによって人形ロボットの用途が生まれるという話。
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自分は、人と関わるロボット関連は詳しい方だったため、この話に関しては「そういうアイデアはあるけど、かんたんにはそこまでうまくいかないよね」とちょっと冷めた目で読んでしまい、そこまで純粋に楽しめてはいない。オウム返しも、チューリングテストを目指した対話プログラム「ELIZA」の応答の仕方と発想は一緒だし。ELIZAは1966年のものらしいし。
認知症の人の相手にオウム返しロボットをあてがってもいいのか?社長の代わりをロボットにさせたらどうなるの?というところを考えさせる話だった。