今年の1月ごろにやっていた、「禅や東洋哲学を学んでみる」の中で、未だに読まずに積読状態になっていた1冊。

「超訳 ブッダの言葉 エッセンシャル版」(小池龍之介)

読み終わってから気づいたが、これは内容を凝縮したエッセンシャル版だった。これの元になった通常版が別にあったもよう(下記リンク)。
「超訳 ブッダの言葉」(小池龍之介)

***

ブッダが弟子に語りかけた言葉を、弟子たちが語録にまとめて現代まで残っている経典。その内容を現代の人たちでもわかりやすいように書き下したのがこの本である。
通常版から160個まで厳選したのがエッセンシャル版とのこと。
一つ一つが1ページで収まるほど短いのでとても読みやすい。

個人的に好きだったものをいくつか。

122 信じ込んではいけない10のケース

この中の、
4. 聖典やお経や本に書いてあるからといって、信じ込まないこと。

この本自体も盲信してはダメだし、もとの経典も盲信してはダメという、一見自己矛盾しているような内容。
だけれども、絶対これが正しいというものは無いのだから、本の内容は参考程度にして、本当に何が大事なのかは自分で考えるべきということを再認識した。

ほかにも、気づきのある言葉がたくさんあり、終盤には「諸行無常」「諸法無我」「一切行苦」「怨憎会苦」「愛別離苦」「求不得苦」「五蘊盛苦」といった有名な言葉の内容も扱っているため、初心者には入りやすい本になっている。

読み終えた後も、暇な時にパラパラ見返すにも良さそう。