この前にtwitterであったやり取りで思ったこと。
「ディメンション・ゼロは終わったのか。FixerSがあるから終わっていないのか」の話。
この話題に直接触れる前の自分の考えはあまり明確ではなかったが、今回の件で、「こういう風に考えれば良さそう」というのが自分なりに明確になったので書き残しておく。
今回の自分の結論としては、
- ディメンション・ゼロは終わった。
- 今でもディメンション・ゼロを楽しむ方法の一つとして、FixerSがある。
- 「ディメンション・ゼロは終わった」という情報だけを持っている人に、「今でもディメンション・ゼロを楽しむ方法の一つとして、FixerSがある」という情報を知ってもらうことは重要。
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関連するツイートのピックアップ
先程ツィートさせて頂いた九年前の『おやじロック』の記事。
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) 2017年3月15日
僕の改めて読んで、色々思う所はあります。
例えば最後の記事で「結局、ディメンション・ゼロは無くなったんだよなぁ…」
とか。
この記事についての皆さんのご感想、宜しければぜひお聞かせ下さい。
形を変えて存続しているので、「無くなった」は語弊がある https://t.co/Ea5Kidzvmy
— レダ@三鷹で僕と握手 (@LedahDZ) 2017年3月15日
@LedahDZ うーん、正確にはそうだけど、言葉尻を捉えるレベルのは話だよ。無くなったと言って過言ではない。
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) 2017年3月15日
終わったでもいい。
ファンが時折り集ってるのは知っている。
池っち店長は商業TCGを売ったり作ったりしている人だから、「ディメンション・ゼロは*商業的に*無くなった」という意味合いだと思う。 今もプレイしている側からみると「ディメンション・ゼロは*ゲームとしては*続いている」という感じ。 D-0の同人発行の新カードやイベントの収支は https://t.co/OHrSDY73Xd
— komekkun (@komekkun) 2017年3月15日
D-0の同人発行の新カードやイベントの収支は詳しくは知らないけれど、商業的にやれるほどの利益にはなってなさそうと思うし、有志の好きだからそれでもできているって部分に支えられてるんだろうなとも思う。そういう意味では商業的には無くなったままなのだろう。
— komekkun (@komekkun) 2017年3月15日
@komekkun ファンの繋がりが、残っている事は確かにうれしいですが、作り手としては「終わった」と言わないと、むしろ未練がましいですからね。
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) 2017年3月15日
漫画やアニメの二次創作と一緒と考えればそうか
— komekkun (@komekkun) 2017年3月15日
「公式が終わってFが出た段階から僕らが遊んでいるのは「FixerS」であり(形式/客観)、その中身が「ディメンション・ゼロ」である(実質/主観)」解釈をしているのでD0終わってる、死んでる的言説は妥当だと思う派
— こかげ (@phannatics) 2017年3月15日
ディメンション・ゼロは終わった
日頃より『ディメンション・ゼロ』にご支援を頂きまして、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、本年9月度の公認大会最終日(2014年9月30日)を持ちまして『ディメンション・ゼロ』の公認大会、並びに全てのサポートを終了させていただくことになりました。
【重要】D-0公認大会最終募集のお知らせ
株式会社ブロッコリーが販売していたTCG「ディメンション・ゼロ」は、上記の公式からのお知らせの通り、2014年にすべてのサポートを終了している。ディメンション・ゼロは終わったのは間違いない。
一方で、今でもD-0のカードで遊んでいる身としては、「ディメンション・ゼロは終わった」と言うのには、プレイヤー愛からなのか違和感を感じる。今までの自分は、この違和感から、「ディメンション・ゼロは終わってはいない」とか「続いている」と表現することがよくあった。
今でもD-0のカードで遊べている大きな理由の一つは「FixerS」の存在である。
FixerSについてFixerSは株式会社ブロッコリー様から発売されていたトレーディングカードゲーム ディメンション・ゼロの新規カード発行プロジェクトです。
なお、株式会社ブロッコリー様他、ディメンション・ゼロの開発、発売に関わっていた各社様との関係は一切無く、有志による同人活動です。
FixerS
FixerSは同人活動であり、ディメンション・ゼロを元にした二次創作とも捉えることができる。あまり明確でなかった時の自分の考えでは、「FixerSがあるからディメンション・ゼロは未だ続いている」という思考だった。一方で、漫画やアニメなどの作品で、公式が最終回を作って話を終わらせたものに、「二次創作で続きの話を作っているから公式はまだ終わっていないんだ」と表現することは間違いだろう。
同様に、「FixerSがあるからディメンション・ゼロは未だ続いている」という考え方もおかしい。
- ディメンション・ゼロは終わった
- 今でもディメンション・ゼロを元にした同人活動として、FixerSがある
という2点があるだけだ。
FixerSは今もディメンション・ゼロのゲームを楽しむ方法の一つ
ディメンション・ゼロは終了したが、ゲームはまだ楽しむことができる。アナログなカードゲームなので昔のカードが残っていればそれを使って遊べば良いのである。
FixerSは、その方法の中の一つという立ち位置だと捉えられる。
その他の方法としては、単純に昔作ったデッキを出してきて友達と対戦するといったものである。
ただ単に昔のカードを使うだけの遊び方と違い、FixerSという遊び方は、「新カードが追加される」「同一レギュレーションで遊んでいる人がある程度存在する。対戦相手が存在する」というTCGとして重要な要素が備わっている。
D-0は終わったと知った人、FixerSを知らない人
@tetsurk コロボックル好きでした
— H.N.kyu (@hunyaQ) 2017年3月16日
ディメンションゼロやりたくなってきましたね…
@tetsurk カードどっかに売ってさえいれば…
— H.N.kyu (@hunyaQ) 2017年3月16日
@hunyaQ こうなったらプロキシ作るしか…
— tetsu (@tetsurk) 2017年3月16日
@tetsurk @hunyaQ 現在ディメンション・ゼロは同人にて活動中です。Fixers(https://t.co/Sr37mR77GO)
— 未@酉29年 (@hituji_bosi) 2017年3月17日
また、公式時代のカードもいくつか再録されてます。Proxy(https://t.co/KJvjvrAQEw) #D0_TCG
以前に、「ディメンション・ゼロの復活は、キューブドラフトから」という記事でも取り上げたが、「ディメンション・ゼロをやりたいけれど終わっちゃんたんだよな」と言う人をみかける。こういうつぶやきを見つけると、思わず「ディメンション・ゼロはまだ続いているよ」と言いたくなるが、この記事で書いてきたように、「まだ続いている」という表現は間違っている。正しく表現するとしたら、「ディメンション・ゼロは終わったけれど、同人活動としてFixerSがあるよ」という感じか。
「ディメンション・ゼロをやりたいけれど終わった」と言う人に対して、FixerSの存在を知らせるのは、両者にメリットがある。「D-0やりたいけど終わった」という人に対しては、今でも楽しめる方法があることを知ってもらえるし、それでプレイヤーが増えればすでにFixerSで遊んでいる人にもメリットであろう。
ただ、FixerSはディメンション・ゼロを楽しむ方法の一つなので、「今D-0をやるならFixerSをやろう」と一直線に繋げるのは少し違う。ディメンション・ゼロをやりたい人の中には、ただ単に昔のカードでだけ遊べればいいとか、仲間内だけで楽しめれば良い、D-0の世界観やキャラだけに興味があるという人も少なからずいるだろう。そういう人にとっては、FixerSの新カード、FixerSが使える大会や対戦相手、D-0とは切り離されたFixerSのキャラや世界観は特に必要ない。ということで、今、「ディメンション・ゼロをやりたい」といっている人すべてにFixerSが最適とは言えないが、D-0のカードと混ぜて遊べる点や、D-0のルールに興味を持っている人に対しては、現状で一番ディメンション・ゼロを楽しむ上で適した選択なので、「ディメンション・ゼロをやりたいけれど終わった」と言う人に対してFixerSのことを知ってもらうことは重要なのである。
「ディメンション・ゼロは終わったけれど、同人活動としてFixerSがあるよ」の後に続く説明としては、
- ルールはD-0と一緒
- D-0のカードと混ぜて遊べる
- 大会やイベントが開催されているし対戦相手もいる(場所依存)
- 新カードも追加される
あたりを知ってもらえれば、「自分のやりたいと思ったディメンション・ゼロの遊び方」としてFixerSが適しているかどうか判断しやすいんじゃないかと思う。