イラストレーターの方のブログを見ている際に知ったのですが、ATC(Artist Trading Cards, アーティストトレーディングカード)という作品の形式があるようです。
アーティストトレーディングカード | 製品・サービス:株式会社Too
説明は上のリンク先に詳しく書かれていますが、その名の通り、イラストレーターなどのアーティストがオリジナルのトレーディングカードを作り、イベントや郵送などで交換するというものです。
表面にはイラストなどを描き、裏面にはハンドルネームやアドレスを記載するようなので、名刺のような側面もあります。
自作TCG民からすると、ATC関連の製品を何かに使ったり、この作品文化を通して関わったりできないかなと少し考えてみるわけです。
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ATCのサイズはTCGのスタンダードサイズ
ATCの特徴として、使うカードサイズが一般的なトレーディングカードと同じ2.5インチx3.5インチということです。
これは、TCGのスタンダードサイズと呼ばれているカードサイズ(MTGなど)と一緒です。
この、「サイズが同じ」という部分が今回はいちばん重要なのです。
ATCのブランクカードを自作TCGに使う
ATC用にカードサイズの白無地のカード用紙が販売されています。
アーティストトレーディングカード製品ラインアップ | 株式会社Too
コレを自作TCGのテストプレイ用の素材にするのもありかなと思いました。
A4印刷してカードサイズに切って、不要なTCGのコモンカードと一緒にスリーブへ入れる、という手間を減らせます。
ただ、価格を見てみると、安いもので20枚420円(税別)というのが少しネックか。
あとは、自宅プリンタで印刷できるのか分からない点や、修正する度にカード自体を新しく必要とする点、表面の加工が製品のTCGとは違うと思うのでゲームプレイのシャッフルなどに適しているかどうか怪しい(スリーブが必要かも)などの懸念もあります。
どんな感じなのか現物を触ってみたいというのもあるので、一度購入してみようかとも思っています。
イラスト制作を頼む時の基準に
もう一つ利用できるかなと思ったのが、イラストレーターの人に自作TCGのイラストを依頼する際に、その大きさの基準として伝えられる点。
ATCの文化がどのくらい広まっているのかわかりませんが、ATCを作ったことのあるイラストレーターの方にならば「最終的にはATCと同じサイズで印刷されます」と説明してサイズ感が伝わります。
自分の見ている感じだとイラストレーター界隈では、ポストカードサイズの作品というのがよく見られ、名刺サイズも自作名刺でみかけます。一方でATCは正直あまり見かけたことがないです。
逆に言えば、ATCを作ったことのあるイラストレーターの方にイラストを依頼するというのも一つの案としてあります。
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(ATC作ったこと無くても、ちゃんとカードサイズ伝えれば済む話でもある)
ATCに紛れてTCGを交換する
いわゆる普通の(名刺寄りな)トレーディングカードとしての利用です。
日本でいうTCGは、海外ではTradingではなくCCG(Collectable Card Game, Customizable Card Game)と呼ばれていうるようにゲーム面に傾倒し、トレーディングされる機会は見かけなくなりました。
TCGの民からしたら逆にそのトレーディング要素が新鮮に感じられます。
プロモカード的な感じで、名刺にもなるカードを作れば交換できましょう(裏面が使えないのは難点か)。
そういえば、以前、TCGメーカーの人が自社製TCGの裏面のまま表が名刺になったカードを配ってたな。
ただ、ATCルール的に印刷品がOKなのかはわからない。手作りした一品物の交換だとしたらそれ相応のものを出さないと釣り合わないと思う。
あとは、自身もATC作成にチャレンジして普通にATCの文化に交じるとか。
個人的には、カード枠のデザインも含めやりたい。
単に思いつきをつらつらと書いてきたので、あまり後の参考にならなそうですが、ATCというのを知れただけでも良かったなと思います。