一部では有名となっている「こむぎこをこねたもの」。
僕も好きなイラストレーターのJecyさんが生み出したキャラクターです。
(ちなみに、去年の秋のデザフェスでJecyさん絵本とかポストカード等を購入してきました。こむぎこをこねたものの缶バッジはボディバッグにつけてます。)

そんな、こむぎこをこねたものが「みほとけのおしえ」を毎週教えてくれる、「週刊こむぎ」がWeb上で連載されています。
読んでいてためになるし、癒されるので、知らない方々に教えておこうということで書き残しておきます。

週刊こむぎ (1) いつでもおいで | マイナビニュース

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ちなみに、こむぎこをこねたもののテーマソングもあります。

せっかくなので、これを聞きながら週刊こむぎを追っていくと良いでしょう。

こむぎこをこねたものには、ぼさつがやどっているので、毎週、仏教の教えの一端をゆる〜いかたちで知ることが出来ます。

最近だと、この話が好き。
答えのありかは 「どちらか」ではない
良いか悪いか、勝者か敗者か。
ものごとを二つの極端のどちらに属するかで考えがちですが、答えは二つのどちらかというわけではない
物事を2つに分けて考えることを忘れよ、という意味の「両忘」という禅の言葉を紹介しています。

「両忘」という言葉は知らなかったものの、この考え方は、今までも「そうだよな」と思いながらもつい両極端で考えてしまいがちだったため、よく自分に言い聞かせているかんがえかたでした。そのため、こむぎこをこねたものを通して「両忘」という言葉を知り、仏教でもそういうことが教えられていたのか!という驚きを覚えました。

日本は無宗教の人口が多いと言われており、自分もそれに属するのですが、こういう考え方が学べるならば宗教というのも面白いかなと思います。
日本人の思い浮かべる宗教は、詐欺まがいの新興宗教だったり、戦争やテロの張本人となる過激派のような悪いイメージが多いために無宗教が多いんだろうと思います。その一方で、由緒ある宗教はやはりメリットもたくさんあるんだろうなとも思います。

ちなみに、自分は、「無宗教の日本人は、アイドルや音楽・芸術のアーティスト、漫画、映画などが宗教の代わり役割をしている」と考えています。
実際のところ、もし自分の家に宗教の勧誘の人が来たとしたら、「すでに大森靖子教に入っています」と言いたいですし。(他の宗教を否定するような人は、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教にヤられることでしょう)
また、最近、大森さんの考え方は部分的に仏教と通じるところもあるなとも感じています。


だいぶ話がそれました。
こむぎこをこねたものは、ハードルの高かった仏教というものを、親しみやすくわかりやすく伝える媒体としてとても良いキャラクターだと思います。
実際のところ、自分はこむぎこをこねたものの影響で仏教に興味も湧きました。今すぐ入信するとか修行しに行くとかまでは流石に思いませんが、もう少し調べてみたいなとは思います。個人的には、各宗派を見てみて、好きな教えのいいとこ取りをしてみたい。
このように、無宗教の自分にここまで興味を湧かせた存在なので、こむぎこをこねたもののキャラクター性は偉大です。
むしろ、今までに何故、宗教をPRするキャラクターが生まれてこなかったのか(もしかしたら生まれていたのかもしれないが陽の目を浴びていなかったのか)とも思います。ちょっと前の、各地方のゆるキャラブームのようなものが今後宗教の分野で起こってもいいのかもしれません。木魚の隣にこむぎこをこねたもののぬいぐるみが置かれているお寺とか行ってみたいですし。

宗教はイメージ的に堅い分野なので、キャラクターを利用するとかは大々的には難しいのかもしれません。こむぎこをこねたものは、包括的にですが仏教の面白さに興味を持たせてくれるステキな存在だなと思います。



P.S.
Jecyさんのイラストの雰囲気ももちろん好きですが、イラストやキャラクターに哲学や科学の考え方を含ませているところがとても惹かれます。