分島花音さんのアルバム「ツキナミ」が発売され、ここ2週間くらいはずっと聴いていました。

アルバム曲ダイジェスト↓

killy killy JOKER
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 千葉"naotyu-"直樹

WIXOSSのアニメ1期のOP曲。WIXOSSのカードのほうのイベントでもよくBGMとして流れていたので、これぞWIXOSSって感じがしますね。
あと、自分がチェロのソロの入った曲を初めて聞いた曲でもあります。
チェロは低めの音なので、シリアスなイメージが加わってWIXOSSのアニメとも合っているなと思います。

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ツキナミ
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 千葉"naotyu-"直樹

アルバムタイトル曲でもあるツキナミ。イントロの静かなところから入るのがいいですよね。
赤と青のサングラスや赤と青が半々のハートマーク、歌詞カードの文字が赤と青になっていたり。

歌詞の中にも、
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運命だ 青と赤どちらを切ったって 手違いのエラー起こしたがっている
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とあるので、アルバムのテーマカラーが赤と青になっているのは、この曲からのようです。
歌詞は「人生とは」な内容になっています。音楽はこういうことができるから、宗教の代替的な存在として日常生活の中に浸透していっているんだろうなといつも思います。
「きっとあなたが微笑んだり涙を流すような、月並みな幸せ」ってところが好き。

さんすくみ
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 白神真志朗
個人的に、かわいい感じな曲調なのでこのアルバムの中で一番好きな曲。
WIXOSSのアニメ曲はシリアス感が含まれた曲ですが、一方でこの曲のように可愛い曲も作れるところが、分島さんの幅の広さを表していてすごいなと思います。
曲調的にはcapsuleまではいかないけど、ピコピコ系な感じで、そこにヴァイオリン等のストリングス系が加わっているのが分島さんっぽくて良いです。
また、曲の途中でWIXOSSのアニメ中になるような雑音っぽい効果音が使われている部分があったので、「もしかして編曲者はアニメに関わっていた人なのかな」と思って調べてみたのですが、そうではなかったみたいです。ただ、この編曲者の白神真志朗さんというのは、もともとはニコニコ動画でボカロ曲を作っていた人らしいので、昨今は音楽業界に入るルートとしてニコニコからというのも一般的になってきているんだなと再認しました。

チョコレート
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: sugarbeans
ゆったりなリズムで壮大感のある曲。こういう曲調が、一番ヴァイオリンとかピアノとかウッドベースとかのアコースティックな雰囲気を出せているなと思います。分島さんの曲はJ-POPにヴァイオリンやチェロの様なオーケストラ系の楽器を融合させているのが特徴ですが、その中でもこれはオーケストラ寄りな感じかなと思います。ちなみに、歌詞カードの一番最後に、各曲の楽器の担当(violinとかpianoとかpercussionsとか)が記載されているので、そういうところがオーケストラっぽさがあります。

signal
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 千葉"naotyu-"直樹

壮大感のある曲調で、サビに入る前のところが好きです。ギターソロがあるのが逆に新鮮です。

ファールプレーにくらり
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 千葉"naotyu-"直樹

どこかで聞いたことがあるなと思ったら、「To Loveる -とらぶる- ダークネス」のアニメのED曲らしいです。アニメ自体は見たことが無いので、CMとかで聞いたのだと思います。その程度しか聴いていなくても覚えているくらいキャッチーな曲です。すごく勝手なイメージですけど、自衛隊の音楽隊があるじゃないですか、それが管楽器バージョンにカバーして演奏してそうなイメージ。たぶん、打楽器系が似ている雰囲気なんだと思います。
途中で三拍子になってゆったりしたり、また戻って早くなったりと、メリハリがあるのが良い曲です。

サクラメイキュウ
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 千葉"naotyu-"直樹

こういうシリアスな感じの曲にチェロの音色というのはすごく合うなと思います。合うというのは逆で、チェロだからシリアルな感じが曲に表れているということかもしれません。

芸術家のかわいい想像たち
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: sugarbeans
曲調がブギーな感じでアルバムの中でも異質な感じの曲です。
「色が溢れる世界に閉じ込められた王女様」ということで、歌詞が、芸術家の作った作品を擬人化していて、その作品目線というのが面白いです。

ナイチンゲール
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: sugarbeans
自分としてはあまり理解できていない曲。歌詞の表す状況や、曲名がなぜ「ナイチンゲール」なのかもよくわかっていないです。あまり歌詞や曲を具体的に理解しようするべきではないのかもしれないですが、どういう意図の曲なのか理解したいという欲求は残ります。

world's end, girl's rondo
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: 江口 亮

WIXOSSのアニメ2期のOP曲。やはりチェロソロがあるとシリアス感があっていいですね。
サビの歌詞の中で、「今クロスする」とか「またクロスする」がウィクロスするに聞こえてしまうのはselectorの定めな気がする。

モンスター・スター
作詞・作曲: 分島花音, 編曲: sugarbeans
上記の曲の歌詞の聞き間違いもですが、この曲も、「もうスター」が「モンスター」に聞こえるのはやっぱり意図的にそうしているんでしょうね。
私がモンスターで、君はスターという対比になっているのが良いです。

ということで、アルバム曲を改めて聞き直してみていましたが、全ての曲でストリングス系が使われているのが分島さんらしいですね。たぶん、JPOPなもので全曲ストリングスが入っているというのは滅多にないんじゃないかなと思います。
あと、作詞作曲を全曲やって、ボーカルもチェロもやっているというのはやっぱすごいです。

ちなみに、CDの裏側のアートで、車のナンバープレートが「月並225 か87-10」で、数字が花と音になっているところが細かいところにも仕込んでいるんだなと思いました。