以前にもDESIGN IT! w/LOVE 創造性に関して深く考えられるブログとしてこのブログの記事に書きました。 棚橋弘季さんのブログが、改めて読んでみていろいろと興味深かったのと、最近はブログだけではなくnoteの方にも記事を書いているようで、そちらの方も紹介しておきます。

ブログ: DESIGN IT! w/LOVE
note: Hiroki Tanahashi|note

以前の記事でも書きましたが、一つ一つの記事が濃いので、あまり一度に読んで取り込もうとすると大変です。ほどほどに。

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個人的に面白かった記事はここらへん

学ぶのは得意?
学ぶのが上手い人の特徴を書いた記事。学びには、他人の意見に耳を傾けられるかどうか、いろいろな人と話をして見方を得ようとするオープンな姿勢、マインドがあるかが重要。プライドが邪魔したり、相手の悪い部分を非難してばかりで良い面を捉えられていなかったりすると学びがなくなる。
敵対的な意見や、そのときは否定した意見を、のちのちまで持っておいて契機があれば創造的な活動に生かすという「アウフヘーベン(aufheben, ドイツ語)」という言葉を初めて知りました。言葉自体はどこかで聞いたことがあったはずだったんだけれど、その時はちゃんとした意味までは調べていなかったです。

速度を速めるとゆっくりできる
日々のインプットとアウトプットに関するお話。この記事に貼られている関連記事のリンクも参考になります。
日頃からアウトプットする速度を速めていれば、急に仕事の依頼とかを振られたときにも、今までのアウトプットを利用してこなすことができるので、結果として慌てたり焦って準備せずにゆっくりとこなせるよね、という話。そのために、日々の習慣としてインプット→処理→アウトプットを続けるのは重要なんだなと。自分は今のところ、そういう習慣ができていないので、やっておくと良さそうかなと思いました。

いらない知識はGoogleに食わせろ
Googleのような「すぐに調べられる外部」に置いておいても良い知識と、自分の中で創造をするために材料となる「自分の中にも持っておくべき知識」の話。
昨今だと「ネットで調べれば分かることをなんで学校の試験でやらせるの?」という意見もあり、そういうところとも関連するかと。ただ、何でもかんでも外部に置いておくとか、自分の中で記憶する、というのが良いわけではなくて、自分の記憶の負荷を緩和するために外部においておくべき知識と、創造で使うために持っておく知識をうまく選別しましょうという話だと思う。また、紙のノートだったりネット上のデータだったり、媒介は何でも良いけれども、外部の知識に自分で蓄えて、創造で必要なときにうまく取り出せるように構造化できたら、素敵な知的活動ができそうだなと思う。そういう意味でも、一つ前に紹介した記事の、アウトプットを定期的に速くやっておくのは重要なんだな。

捨てる勇気=客観的/主観的論理性をもたないとデザインも人生も前には進まない
「すべて」や「完ぺき」を目指さずに手に余るものは捨てようという話。不要なものを選択し自分を納得させて捨てるための「主観的論理性」という言葉が出てくる。

このあたりは客観的論理性で他人を納得させることより、主観的論理性で自分自身を納得させるほうがはるかにむずかしかったりもします。

と書かれているように、自分を納得させることは一筋縄ではいかないものだなと思う。そもそも、主観には感情も含まれるわけで、論理性と対立することも往々にしてあるだろうし。ただ、感情も含めメタに捉えて論理的に判断するというのは、何かを選択する際には重要だなと思う。