男子トイレで見かけるこのラベルについて。
旧いものと新しいものでの言葉選びに違いが気になっていた。
【旧ラベル】
トイレが「人がいなくても水が流れることがあります。」とかゆーオカルト現象で俺をビビらせてくる。
INAX許さん…。 pic.twitter.com/rld8ixjuqX
— おれんじ 大将 (@orange_5775) 2015年9月27日
【新ラベル】
立ち去ると自動的に水が流れるようになっている男子便器に「人がいなくても水が流れることがあります」という表示がつくようになったのは、「誰もいないのに水が流れている!もしかして幽霊が?」と心配する人がいたからなのではないかと妄想している。 pic.twitter.com/9GWOIX4XNn
— 滝澤真毅 (@echstarb) 2014年11月30日
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自分が気になっていたのは、後半の「設備保護洗浄」という文言が無くなったという点。
ラベルに書いてあることは、
1. 人がいなくても水が流れるときがある。
2. これにはにおいや汚れを予防する理由があるんだ。
3. この機能を「設備保護洗浄」と呼ぶ。
という3点。
1と2は、「いつもは人が立ってから離れると水が流れる仕組みなのに人がいなくても流れている!誤動作か!?幽霊か!?」と利用者が心配することを防ぐための情報として必要である。
一方で、3番目の機能の名称というのは、利用者の立場からすると別にあってもなくても良い情報だったなと感じた。
そのため、新しいラベルでこの機能名称が無くなっているのを見て、「ラベル作っている人も同じ考えだったんだろうな」と勝手に共感していた。
わかりやすいように言葉を選ぶとか、使いやすいように機能を選ぶ時に、新しく追加というのは簡単にできるのだけれど、不要なものを排除して必要なものだけを残すというのはなかなかに難しい。
今回のように、日常何気なく使っているものでも、それを設計した人が考えに考えてその状態にもっていったものもあれば、あまり考えられておらず無駄な部分や不足部分があるものもある。たまに目を向けてみると面白い発見がある。
ちなみに、今回自分の気になっていたことが既に書かれている記事があった。
ラベル「設備保護洗浄」: Breva750日記(旧:F800ST日記)
ラベル「設備保護洗浄」その2: Breva750日記(旧:F800ST日記)
ラベル「設備保護洗浄」その3: Breva750日記(旧:F800ST日記)
こちらでは、機能名称を入れていた側の視点で書かれている。スタンスによっては機能名称があったほうがいいという人もいるので、正解というものが出しづらい難しい分野だなと感じる。