6月末まで国立新美術館で開催されているマグリット展に行ってきました.
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ベルギーの画家であるルネ・マグリットの作品展です.
シュルレアリスムという,現実ではありえないような絵が特徴です.
神戸の美術館を見に行った時に,マグリットの作品も少しだけあり,とても好きだったので今回のマグリット展も見に行こうと思っていました.
同じくルーブル美術館展もやっていて,そちらがかなり並んでいたため,チケットを買うのに30分くらい並びました.
マグリット展の方は,チケットが買えたあとは待ち時間なしで入場出来ましたが,ルーブルの方は入場でさらに40分待ちとかなり大変そうでしたね.
見て回った感じだと,1950年ぐらいからの晩年の作品が,若いころの作品よりさらに面白くなっていて良かったです.
個人的に好きだと思った作品の一つは,「恋人たち」というもの.
上記の写真にも,買ってきたポストカードが写っています.
男女がキスしているのですが,どちらも顔を白い布で覆っているというインパクト絶大な作品.
顔が見えないということで,恋人という関係やキスという行為が概念化されている感じがするところが好きです.
また,マグリットは向上のデザイナーや広告ポスターの商業デザインもやっていたことがあったからか,作品の中に文字を入れているものも多いのが特徴の一つだなと思いました.
絵から受け取るイメージと文字や言葉から受け取るイメージの違いを意識して作品を作っていたりと,受け手がどう感じるのかということや,哲学的なことも考えながら作品を作っていたことが伺えてすごいなと思いました.
それから,全体を通して見ると,絵によく登場するものがけっこうありました.
折り紙を切ったような存在,鈴の花,海辺,空,窓,額縁,木と葉っぱ,紳士,岩といったもの.
特に岩については,岩が空中に浮かんでいるのも多いですが,人が岩のようになっていたり,背広が岩のようになっていたりと,この人岩好きなんだな〜とか思っていました.
ということで,マグリット展に行ってきた話でした.
余談
遅いお昼に美術館の近くでつけ麺を食べていました.
うにつけ麺というあまり聞かない珍しいもの.
実はあんまりうには得意じゃなかったけれど,濃くて少し甘くて美味しかったです.