ここ数年はほとんど絵を描く機会は無いのですが、サークルの展示会に一つでいいので作品を出したいのでそういう機会には無理矢理にでも描くようにしています。そうでもしないと、本当に全く絵を描かない年を積み重ねていくことになってしまうので。こういうことを描くと、苦行をやっているような印象を与えてしまうかもしれませんが、絵を描き始めさえすれば楽しいので苦行というわけではないです。
そして、今回もそういう理由で、学祭での展示用に描きました。

Calico cat (Acrylic paint)

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三毛猫のジェシカちゃんです。
A4の画用紙にアクリル絵具で描いたものです。
あまり高度なことはできないので、写真から模写しています。
総製作時間としては、下書きも含めてだいたい6時間くらい。
水張りを剥がしたり片付けたりするのに手間取ったので、それを含めるともっと時間がかかっていますが。

今回成長した点としては、影の付け方の部分。
以前、絵を描いている人に影の付け方を教えてもらったのですが、それを試してみています。その教えてもらったことというのは、影を紫色でつけるということ。当たり前なのかもしれないですが、自分は今まで知らなかったので今回試してみました。
今回の絵で一番明確にコレを行っているのが、猫のマズルと口の部分です。
鼻や口元は白い毛の猫なので鼻や口の立体感を出すために紫で影をつけてみて、描いているうちにすごくしっくりくる影の付け方だな〜と感じました。灰色で影をつけるよりも自然に見えると思います。

それから、顔の三毛の模様もかなり頑張って表現したのですが、その一方で胴体の方の毛はわりと適当に塗っています。顔と違いそれほど注目されない部分なので別にこれでいいといえばいいのですが、本物の柄とはけっこう違います。この辺の塗り方に関しては、猫の毛の構造に合わせるのがよかったのかなと思います。たぶんこの猫のアンダーコートは白なので、白い毛を塗った後に、上からオーバーコートとして黒や茶を重ねていけば、より本物に近い模様を表現できそうです。こういう、描く対象の構造を理解することって絵を描く上でかなり重要だなと感じています。ダ・ヴィンチが解剖学も行っていたことには納得できます。

次に描く機会がいつになるのか未定ですが、また自分がやってみたことのないことを試してみたいなと思います。
次は模写ではなく、想像から絵を描いてみるのも面白そうです。