三田祭にて、慶應大の美術サークル「綜合美術団体パレットクラブ」の展示を見に行きました。


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自分は学生時代に、筑波大の美術サークル「図画団」に所属していたのですが、それ以外の総合大学の美術サークルの展示というものを見たことがありませんでした。
せっかくなので、他のも見てみようと思い、慶應の美術サークルの展示を見に(ほぼこれだけのために)三田祭に行ったのでした。

「趣味でやっているとこのくらいだよね」って作品から、「どこの芸大の作品ですか」ってくらいのクオリティがすごく高いものまで、いろいろなレベルの作品が入り乱れているところが総合大学の美術サークルって感じがしてすごく良かったです。美術は楽しんでなんぼのものですから、ちょっとクオリティ低くみえるものでも見てる側はそれはそれで楽しむのでいいんですよ。

アクリル+CGで制作された作品が、淡い感じで自分好みな印象でした。制作のどの過程までアクリル絵の具で、どこからCGなのかが気になります。
また、「蟻とアリクイが相撲をとっている」作品が面白くて、土俵や幕がシンプルながら相撲の環境を表していて、お相撲さんのマゲやマワシといった「お相撲さんであることの象徴」となるパーツがアリクイの体毛と違和感なく融合されていたのが流石でした。そして、観客を目目連のような目と口だけで表現しているところが、「観客から見られている」ことと「観客から声援(野次?)が送られている」ことが過不足なく表現できていて興味深かったです。

特に印象的だったのは、絵画だけでなく陶芸や陶器の作品もたくさんあったこと。図画団は、粘土やアクセサリーなどの立体を作る人はいても、陶芸をやる人はいなかったので新鮮でした。陶器の釉薬によるテカテカが、ウミウシのぬめぬめ感とマッチしていましたし、陶器とドアノブをどうやって接着しているのかも気になります。


また、Facebookのほうに、他の展示での作品もいくつか載っています。気になった方は見てみると良いです。今回の学祭の展示にあったものの一部もあります。

その他、印象に残ったことを。

展示会のアンケートを渡す形

展示会を見に来た人にアンケートを答えてもらうのですが、そのアンケート用紙を、バインダー+作品目録+アンケート用紙+ペンのセットで展示会の入り口で渡していたのは良い感じでした。任意で回答してもらうのに比べてアンケート回答数も増えるだろうなと。
自分のようなアンケート答えたい人間にはいいですが、一方で、ちょっと見に来ましたくらいの人に対しては多少なりともプレッシャーになりそうとは思いますが、まぁ適当に記入してくれればいいでしょうとも思います。

作品の通し番号とアンケート

アンケートの内容の一つに、「気に入った作品についての感想」を書く項目があるのですが、その点に関して。
展示の作品に通し番号が振ってあって、アンケートには「気に入った作品について、作品番号と気に入った点についてお答えください」的な質問内容になっているのは便利だなと感じました。
通し番号が振られていない場合は、「○○さんのXXXX」という、○○(作者名)とXXXX(作品名)を書かないと好みの作品を特定できないのです。一方で、通し番号が振られていればその番号だけ書けば作品を特定でき、長い作者名や作品名を書く必要が無いので、気軽に感想を書けるというメリットが有ると感じました。
ちなみに、展示作品の下に貼り付けてあるキャプションにも通し番号も書かれていました。

物販のガチャ



スマホゲーム界隈はガチャが流行っていますが、これは面白いですね。何が出るかわからないというのはノリでやってみる楽しさがあって良さそうです。学祭という雰囲気も相まって。ガチャガチャ機械の運用方法が気になる感じ。

物販の図目録

図画団では無かったのですが、パレットクラブでは物販に作品の図目録があって、やっぱり便利だなと思いました。今回の展示にあるもの、かつ、図目録の制作に間に合った作品の掲載に限られてはいますが、学祭で展示を見たテンションで図録を購入できるのはやっぱり良いなと思いました。A5サイズで一部600円。30部くらいなら、販売して余ったとしても部員内で配るなら良いのかなと思います。
↓買ってきたポストカードと図目録


図目録には作品名と作者名の他に展示のキャプションにも書いてあった一言コメントみたいなのも含まれていてありがたいです。

カオナシ



やっぱ作るよね。自分も作りました。自分は、コルク粘土というのを使ってちょうどいい大きさのお皿を型にして原型を作り、着色はアクリル絵の具で作っていました。黒いパーカーと黒いマントを使用して。
お面の方は、目や口の内側に黒を塗っておくことがキーポイントです。
やってみて難しいなと思ったのは、カオナシのお面はまぁできるのですが、黒装束をする際に、肩が目立つこと。カオナシのように肩がない姿って意外と難しいんですよね。

ちなみに、自分が前に作ったやつ↓

引っ越しの時にどっかやってしまって今はもうない。

ということで、美術サークルの展示を見に行った話でした。