二科展を見に行ってきました.

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毎年秋にやっていて,今年は国立新美術館で2015年9月14日までやっていました.
公益社団法人 二科会という美術家の団体が開催しているものです.
二科会|Wikipedia

かなり作品数が多くて3階まである国立新美術館を縦に割って半分以上使って展示されていました.絵画部,写真部,彫刻部,デザイン部と4つの種類の展示があるのですが,自分は写真部を飛ばして見て回っていても作品数が多くてだいぶ疲れました.3時間半くらい見て回っていたかな.

個人的に面白かったのは彫刻部とデザイン部の作品.

彫刻部は,なんだこれッて感じの思わずツッコミを入れたくなるような作品がたまにあって,見ていて面白かったです.木で出来たひらべったい猫とか,針金とか金属を使ったメカメカしいものとか.あと,やはり立体は写真ではなくそのもの自体を見たほうが楽しめるなと思いました.自分の体と同じくらいかそれ以上のものがあるっていうのは迫力的にも違いますしね.そういう,自分と作品との相対的な大小で迫力を感じられるのも,実物をみるからこそだと思います.

デザイン部は,ポスターやデジタルの絵やサブカル的な絵が主でした.ポスターの作品のテーマの一つに農林水産省とのコラボの,農産物と観光を宣伝するポスターという企画がありました.同じテーマでも作者によって手法や伝えるメッセージの観点が違っていて面白かったです.この同じテーマで作品を作るというものや,今回の二科展にあった会員コラボ展示「ネコ100態」のような企画について,自分が大学で所属していた美術サークルでもメンバーにより同一テーマでの企画やコラボ企画があって,そういうのをやってみると個々人の作品の違いや感性の違いとかがよく見えて面白いなって思っていました.

それから,デザイン部は全体的に興味を引かれたものが多かったです.個人的に,ポスターとか文字を含むデザインにはかなり興味がありますし,作品の手法としてもデジタルを用いているものが多いですし.一匹のワニが白いトラの群れに囲まれているっていう作品があって,それがどこかシュールで印象に残っています.その他には,絵だけではなく立体的なものも含まれた作品であったり,作品が4つくらいで一纏めになっているもの(花札の絵柄にエコが潜んでいるもの4種)とかがありました.

二科展は,まだそこまで有名になっていない芸術家さんの作品とかが多いと思うので,こういう展示を見ていると,自分もなにか作ってみたいという創作意欲が湧いてきていいですね.