最近ハマっているゲーム。

Slay the Spire | STEAM

Slay the Spireという、カードゲームとローグライクRPGの要素を合わせた一人用のゲーム。
STEAMと、Nintendo SwitchやPS4でもプレイできる。日本語も対応。

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カードゲーム×ローグライク


ローグライクRPGのように、ダンジョンを進んでいってモンスターを倒した報酬や宝箱からカードやアイテムが得られる。得られたカードで自分のデッキを強化して更に進んで行くというゲーム。
カードゲームでのバトルは、主人公の使う技をカードで使っていくというイメージ。遊戯王やポケモンカードといった日本のTCGによくある、モンスターを出して戦わせるというものでは無いので、そういうのを期待している人は注意。
ドミニオンのようなデッキ構築型カードゲームをダンジョンでやっている印象。バトルしながらカードを増やしていって、終盤には1ターンに何十何百のダメージも出せるものになっていたり、逆に全然シナジーが無いデッキになって途中の敵にやられてゲームオーバーになったり。
ローグライクなので、強いデッキが作れなくて途中でゲームオーバーになって何回もやり直すというのが大前提。ランダムに手に入るカードを取捨選択する面白さがあるので、プレイするごとに変化を楽しめ、途中でやられても何回でもプレイしたくなる面白さがある。

自分もすでに何回もプレイしているので、TCGのリミテッド戦(とくにブースタードラフト)や、デッキを構築していくカードゲームが好きな人はハマると思う。

カードバトル部分


カードバトルのルールはシンプルで、手札から技カードを使うだけ。毎ターン3エナジー持っており、カードの使用コストがその範囲に収まるように使っていく。

カードの種類は、
・攻撃するためのアタックカード
・防御や各種補助効果のあるスキルカード
・使用すると戦闘終了まで効果が持続するパワーカード
の3種類。
もちろん、アタックカードの中でも追加効果があったり、、、などなど。それらを組み合わせてバトルしていく。

また、主人公が3人から選べる。
剣士: 大ダメージ技や自分のHPを削る大技が使える
殺し屋: 毒やデバフ、連続攻撃が得意
オートマトン: オーブを周りに浮かべて、毎ターン効果を発揮できる
こんな感じで主人公ごとにバトルの特徴も変わってくるので飽きずに遊べる。同じ主人公でもいくつかのデッキの方向性が作れるので、(殺し屋でも、毒メインにするか連続攻撃メインにするかなど)ダンジョンを進みながら今回はどうするか考えるのが楽しい。


うまくデッキが組めると、終盤はすごいコンボを実現できて爽快感がある。
上の画像は、オートマトンの主人公であるディフェクトのデッキが理想的にまわった図。
オーブが9個も並べられた。《サンダーストライク》という技で9ダメージ×12回=108ダメージを叩き出せた。もちろんだいぶオーバーキル。

ダンジョン部分


ローグライク要素やデッキ構築要素で面白いのは、ランダムに提示されたものの中から自分の考えた戦略に合わせて選択をしていくこと。

スタートから、ランダムな選択肢の中から選んでいく。


ダンジョンのマップはこんな感じ。敵やエリート敵(強いがアイテムを貰える)の出るマス、宝箱、カードやアイテムが買えるショップ、HPの回復やカード強化ができる焚き火、何らかのイベントが起こる?マス。
後戻りや同じところを選ぶ事はできず、上に進んでいって分岐があればどれかのマスが選べるというもの。HPが不安だったら休憩マスを目指したり、デッキに自信があればエリートに挑んだり。
すべてのフロアで16マス目にはフロアボスがいて、ボスを倒すと次のフロアにすすめる。ボスに着くまでにどれだけ準備ができるかが試される。

また、何周かしているとボスの種類によって倒しやすい戦術や苦戦する戦術があることがわかってくる(パワーカードを使うと強くなってしまう・・・など)。途中の敵やエリートも同様にそういう相性がある。強いデッキになったと思っていても苦手な敵と当たると苦戦して、ボスでもなんでも無い敵にゲームオーバーにさせられてしまうということも多い。そこら辺もカードゲーム的な面白さでありローグライクな面白さでもある。

その他に


ポーションとレリック

このゲームでは、カード以外にもアイテムがある。
ポーションは使い捨てアイテムで、バトル中に使って回復したりダメージを増やしたりなどができる。
レリックは手に入れたらずっと効果を発揮するアイテム。バトル中に効果のあるものや、ダンジョン探索に効果のあるもの(ショップが安くなったり、分岐がつながっていないマスに移動できたり)もある。

デッキからカードを抜く

デッキ構築カードゲームでは、デッキにカードを入れることよりむしろデッキのカードを抜くことが強い。このゲームでも、初期デッキは弱いカードばかり入っており、そういうカードを抜いたほうが強い。
そして、もちろんカードを抜くような強い行為は簡単にできるようになってはいない。ショップでお金を払って抜くか、イベントでたまに出てくるか。

カードを取得できる時に、「スキップして取得しない」という選択肢も取れる。
あれもこれもとカードを入れすぎて、どっちつかずなデッキになるよりかは、手に入れる前に本当に今回のデッキに必要なカードなのか熟考するのが重要。
(デッキ枚数を参照するカードもあるので、わざとカードを多くする戦略もあるんだろう)

ゲームの世界観

3人の主人公はなんのためにダンジョンに潜っているのかとか、実はプレイしていながらあまり分かっていない。
今はすでに慣れたけれど、プレイし始めた当初は、敵モンスターやイベントのイラスト、文章に、「なんだこれ」と奇妙に思う部分もけっこうあった。ダンジョンで出てくるモンスターやイベントには、鳥の仮面を被った狂信者やその宗教関連とおもわれるものがあったり。一方で、三角や丸を組み合わせた幾何学模様の敵もいたり。
あとは、たまに日本語訳あってるのかな?という部分もあったり。商人のセリフとかたまに「ん?」となる。ゲームのルール把握やプレイには支障はないけれども、世界観がちょっとだけ損なわれているかもしれない。

ちなみに、このゲームでのデッキは主人公の頭の中や精神で、カードは精神の中に追加したり抜いたりできる概念や情報というイメージのように感じた。
イベントでデッキからカードを抜くものは、聖職者に出会った時など宗教系なもので、その後に「なんだか体が軽くなった気がした」のようなセリフがある。頭から不要な概念を取り去った感じなのだろう。また、図書館イベントではたくさんのカードからデッキに入れるカードを選べたりするのも、本から情報を得ているイメージなんだろう。呪いや負傷もカードとしてデッキにねじ込まれる点も、負の概念が入っていく感じだ。


ということで、最近ハマっている Slay the Spire というゲームの話でした。
Slay the Spire はプレイ履歴(デッキ内容やどこまで到達したか)が閲覧できるので、また後で、どんな風にクリアできたか(できなかったか)の記事でも書こうかな。