昨年の12月ごろから本を読むようにしている。
小説が多いけれども、専門的な内容のものも図書館で借りてきたり。
近頃はネットのニュースや記事を読む時間が増え、その一方で本を読む時間はとても少なくなっていた。ただ、改めて本を読んでみると、ネット記事よりも質が高いものが多く、もっと時間を本を読むことに割いたほうがいいなと感じた。小説家の文章はやはりうまいと思うし、専門的な内容の本は必要な情報がよくまとまっているし、信頼して読める安心感がある。

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ネットの記事もそれはそれで良いところがある。最新の話題や流行の話に関してネットの記事のほうが断然良い。そして、短いものがほとんどなので一つの内容あたりの読む時間が少なくて済むという利点もある。
一方で、情報の質や信頼性に関して言えば本のほうが良い。ネットの記事でも、専門家のインタビュー記事などは情報の質や信頼がある。ただ、一般向けだったりその分野に興味を持ってもらうための記事であるため、その内容についてもっと知りたい場合は本を読むことになるだろう。

本を読むデメリットとして、1冊読み切るのに多くの時間がかかるという点がある。本は、その分野の専門家が年単位を費やして書いている。執筆以前に、その分野の本を書けるだけの知識や経験を得る時間や労力を考えるとそれ以上の価値があるだろう。本のために費やされた時間や労力を思えば、その知識を得るために読む時間に関して安いコストだろう。
また、ネット記事は最新の流行に関して扱っているものが多いため、その数ヶ月はためになる内容であっても、すぐ情報が陳腐になるということがあり得る。本の内容は、読んで数年経ってもためになるものも多く、古い本でも読む価値があるものも多いので、情報の賞味期限は長い。
信頼のある情報を、深い理解するための周辺情報まで含めてとって来ようとすると、ネットでどの程度の専門性なのかわからない人が書いた記事をバラバラと集めてきて理解しようとする時間よりも、よくまとまっている本をいくつか読んでみたほうが効率が良いだろう。

結局のところは、ネットの記事に偏重しすぎていたことが良くなかったと思う。ネット記事を読まないというわけではなく、本を読む時間とバランスを取って、最新の話題や賞味期限の長い知識をバランス良くとっていけたら良いのだろう。

ちなみに、最近はkindleを使って電子書籍をよく読んでいるが、電子書籍の中には内容が薄くてネット記事の情報量よりも少ないんじゃないかというものもある。そういうものは本を読んだという扱いにならないと思うので注意が必要だ。