ほぼ日のインタビュー記事で、絵本作家のヨシタケシンスケさんと糸井さんの対談が面白かったので貼っておきます。
逃げつづけてきました。 - ほぼ日刊イトイ新聞
インタビュー記事自体は以前に少し読んでいました。この前、久しぶりに本屋に行く機会があって、ヨシタケシンスケさんのことを思い出して絵本コーナーで少し立ち読みしたのでした。実際に絵本を読んでみて、「小さい頃の自分が持っていたら何度も読み返してそうだな」と雰囲気の親近感が湧いたので、改めてインタビュー記事を読んでみたのでした。
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ヨシタケさんの性格と、その性格が作られた背景、その性格によって作られる絵本の特徴が伝わってくる内容です。小さい頃は、自己主張の強い姉がいたからヨシタケさん本人は自己主張をしない子供になって、ヨシタケさんの絵本は、そういう昔の自分のような子供が部屋の隅で一人で読んでニヤニヤできるようなものを作ったという話は、絵本を実際に見てみると頷けます。読み聞かせをするための絵本ではなく、一人で手に取って好きにページを捲っていくタイプの絵本というのも。また、自己主張をしない子供だったから、最初の絵本づくりでも自身の主張したいものが無く、お題をもらってそれに沿う+アルファで自分の主張を盛り込むとか。筑波大学出身者にある筑波系の特有の感じというのも共感するものがありました。あと、色を付けるのが苦手というところも。
僕が以前作ったサークルのビラは、白黒印刷で色が使えないという制約があったからこそ、色を気にせず楽しんで作れてましたし。
こういうインタビューを通してみると、ヨシタケさんの絵本は深いテーマを扱っていて、こどもにちょっと難しいけれども大切なことを考えてもらうきっかけにもなる内容なのだと感じました。僕の夢の一つに、絵本を描いて孫にあげるというものがあるのですが、そこで漠然とやりたいなと思っていたことは、実はヨシタケさんの絵本みたいなものなんじゃないかと思いました。
共感できることがたくさんあって、自分にとってすごく興味深いインタビュー記事でした。
余談
自分が小さい頃(小学校低学年くらい)は、「ノンビリすいぞくかん」という本が好きでした。どろぼうがノコギリザメをつかまえて、ノコギリで金庫を開けようとしたり、マンタが凧上げのように空を飛んでいたり、、、という不思議な世界観の本だった気がします。