公式サポートが終了した後の,D-0の同人新カードセットFixerS.
第1弾が頒布開始されてから約5ヶ月半,第2弾からは約2ヶ月が経ちます.公式から発売された最後のカードセットであるV-2「栄光の鐘」から5年ほど経っており,久しぶりに純粋に新鮮な環境が楽しめるものになっています.
そんな中で,新弾のカードを「○○はXXの効果を搭載したカード」とか「△△は□□とほぼ同じ効果」というように既存のカードと関連付けて大雑把に新カードの効果を把握している人も多いかと思います.
次回の全最である全最2015秋も3ヶ月後に控えている今,全最予選や全最に向けて,もう少し詳しく新カードの効果の細かい違いや使い方を見て,新カードならではの使い方のTipsを書いておこうというのがこの記事の目的です.

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《〝孤軍将〟貞圀 征匳》で自分の墓地を焼いて相手にスマッシュを与える】
墓地を除外しながら除外したカード10枚あたり1点のスマッシュを与える《火事場泥棒》の効果を搭載したユニットと認識されているであろう《〝孤軍将〟貞圀 征匳》(さだくに せいれん).
このカードと火事場泥棒の効果の違いは,墓地を除外する対象のプレイヤーを選べるところ.そして,それに付随してできるプレイングが,「自分の墓地を焼きながら相手にスマッシュを与える」こと.
火事場は相手の墓地を焼いて相手にスマを与えるため相手依存の効果でしたが,《貞圀 征匳》は焼く対象を相手と自分から選べるだけでなく,自分の墓地を焼いても,その分を相手へのスマッシュにすることができます.
そのため,《ライトニングホーン・ドラゴン》系のサイクルで自分の墓地を肥やして打ったり,その後に《収穫》で除外カードを墓地に戻しながら《貞圀 征匳》を回収してもう一度使うことも現実的です.
自分の墓地なら20枚ためて2点スマッシュの目もあるので,墓地利用対策だけでなく特殊なフィニッシャーとしても利用可能性があります.

《刑務執行場》は天決と一緒ではない】
《刑務執行場》には,ベースとして置いておける《天使たちの決意》というイメージがありますが,少々違いがあります.
その違いが際立つのが《シェカラート》などを使っている時.パワーの高い相手でもシェカの効果で吸って天決を打って破壊するというプレイングはたまに見かけると思います.
しかしながら,刑務執行場ではこれができません.天決は自分のカードで動かしたユニットも対象に取れますが,執行場は「相手のカードの効果」でスクエアに置かれたユニットしか選べません.
どれも白のカードなので合わせて使う機会はあると思いますが,刑務執行場は天決と完全に互換できるものではないということに注意です.

《グラウンド・ゼロ》で相手ユニットを対象にならなくする】
主に自分のユニットを相手の効果から守るために使う《グラウンド・ゼロ》.その効果から,置いておける《光の天使ピース》というイメージが有ります.
しかし,グラウンド・ゼロの使い方は自分のユニットを守るだけにとどまりません.ピースは「自分のユニットが相手のカードの効果の対象となった時」が誘発条件ですが,グラウンド・ゼロは相手のユニットに対しても効果を起動する事ができます.
バトル中に相手がユニットのパワーを上げるために使ったカードを不発にしたり,その他,例えば《獣王覚醒》での変身だったり《鬼眼の三策》のリリースだったりといった重要な局面での効果を無効化できます.
一方で,ピースの効果は誘発型なので,スマッシュフェイズ(《スプラッシュ・ウィーク》)やターン終了時(《聖天使テレサ》)中に対象に取るカードから守ることもできるという利点があります.

というわけで,ちょっと注意しておかないと気づかない違いと,実践で影響しそうなプレイングを載せてみました.コレ以外にもまだあるかと思いますが,そういうのが出てくるのが新弾がでることの醍醐味ですよね.新カードだけでなく,新カードとの組み合わせによって面白い動きをする昔のカードも出てくる可能性があるので,いろいろと研究しながら全最に備えましょう.