先日のD0望廊杯3rd本戦で、自分の《失恋の痛み》の打ち方が下手だったので、反省のために《失恋の痛み》の打ち方をメモっておきます。

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ディメンション・ゼロは難しいゲームだが、相手の手札内容を公開し手札を減らすことで、その後のゲームの進め方がかなり分かりやすくなる。
しかし、その手札公開とハンデスができる《失恋の痛み》というカードを使うタイミングが難しいというのがそもそもの問題。
ということで、《失恋の痛み》の打ち方メモとして、打つタイミングやその役割を書いておく。


《失恋の痛み》
黒 ストラテジー クイック 使用コスト 黒1無1
●あなたは相手の手札を見てカードを1枚選び、捨てる。

失恋を打つ主なタイミング・役割 6選


1. 相手のデッキ内容を把握するために打つ


序盤(特に2ターン目)に打つことで、公開された相手の手札から相手のデッキ内容をだいたい把握することができる。
早めに相手のデッキのタイプを把握することで、対処に必要なカードをエネに埋めないようにしたり、攻めるべきか守るべきかなど対策を考える材料になる。

2. 序盤のベストムーブを妨害するために打つ


序盤(特に先攻2ターン目)に打つことで、相手の序盤のベストムーブを妨害することに使える。
例えば、先攻2ターン目に相手のバニーや呼び声を落として最速で展開できないようにしたり。

3. キーカードを出せないようにするために打つ


相手のキーカードが出せるエネルギーになる直前に打つことで、そのキーカードが出せないようにする。
例えば、相手が5コストの《スクラップ・ファクトリー》を軸にしたデッキだった場合、失恋を2,3エネの時は打たずに持っておき4エネになった時に打つことでスクラップが最速で貼られるのを高確率で防ぐことができる。

4. 詰められるかどうか確認するために打つ


いわゆる前方確認。
ゲーム終盤の詰めに近い盤面で打つことで、相手の対応札を見て落とし、詰めることができる盤面かどうかを確定させることができる。
「相手の手札が〇〇で無ければ勝てるけれど、もし〇〇を持たれていたら次ターンに負ける」みたいな不確定だった盤面を、確定できる。
相手の対応札が除去カードではなくユニットの投下だった場合、自分の詰める用のユニットを中央エリア以上に進める前に撃てば対応できなくすることができる。

5. 相手を先に動かすために打つ その1


先に動いたほうが損をする状況で打つことで、相手を先に動かすきっかけにできる。
例えば、互いに《カタストロフ・ドラゴン》を手札に握っている状況で、失恋を打つことで相手に先にカタストロフを出させるか、出さない場合は手札から捨てさせるという2択を迫ることができる。

6. 相手を先に動かすために打つ その2


東北最12thでおーしまさんが話していた「狙ったカードを抜くのではなく相手に動いてもらうために使う」というやつ。
相手のエネルギーが多く残っている状況に打つことで、こちらが決めた(失恋を打った)タイミングで相手に動いてもらえる可能性ができる。
相手が失恋スタックで動いてきた場合、相手の手札の一番強いカードは使われてしまうことになるが、相手が使ったカードも実質手札からなくなり、さらに残りエネルギーも減るので大きな隙になる可能性がある。

この話を聞く前の自分は、失恋を打たれたときは失恋スタックで手札の強いカードを使っていた。聞いてからは、失恋スタックで「どのカードを使うか」の他に「自分から動かずにそのまま失恋を解決する」も選択肢に入れられるようになった。

ちなみに、これとは逆に狙ったカードを落としたい場合は「3. キーカードを出せないようにするために打つ」のように、総エネルギーが落としたいカードに到達する直前や、現在のリリースのエネルギーが足りていないときに失恋を打つべき。

失恋小技


その他の、ちょっとした失恋の打ち得タイミング。

相手の自軍エリアが埋まっているときに打つ


相手の自軍エリアが相手ユニットで埋まっているときに打つことで、相手の手札のユニットを盤面に出されずに落とすことができる。

ピースの効果にスタックで打つ


《光の天使ピース》の効果にスタックで打って落とすことで、ピースを盤面に出させず、対象にならない効果も付与できなくすることができる。
バトル中やスマッシュフェイズなど、失恋が打てないタイミングで誘発したピースにはどうしようもないので注意。

その他にも、《侵略者の一撃》《星降る海の魔女アナ》などの手札から出す効果にも有効(解決時に出すユニットは選ばれるので、落としたのと別のユニットは出てきてしまうが)。

相手のプラン作成にスタックで打つ


相手のプラン作成にスタックして打つことで、「手札を使えばプランでめくれるカードを使うエネが減り、使わなければ手札の強いカードが抜かれる」という選択を、プランのカードが何かまだ分からない状態で迫ることができる。地味に悩ましい状況を作ることができる。
(これも打たれた側は「自分から動かずにそのまま失恋を解決する」を選択するのがマシなことが多かったり)

おわりに


ということで、《失恋の痛み》の打ち方が下手だった自分用のメモでした。
《失恋の痛み》はD0をわかりやすくするけれど、《失恋の痛み》自体が難しいでし。

ちなみに、失恋を打つ側が一方的に情報と手札を抜くわけではなく、打たれた側も「相手がコレを残してコッチを優先して捨てたということは・・・」という推測の余地があるので、手札を抜いたと思っていたら情報を抜かれていたなんてこともあるかも。