今年の全国大会イベントとなるディメンション・ゼロ 望廊杯3rdのレギュレーションが発表されているので、その最初期としての考察。

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重要ポイント


正確な内容は望廊杯3rdのページを参照してもらうとして、個人的に重要だと思うポイントを上げていくと、

・試合時間40分1本制
・デッキ枚数40〜50枚
・マリガン無し
・カードプール245

試合時間40分1本制


前回の望廊杯2ndは30分だったので、そこから10分延びることに。
遅めのコントロールデッキなどは、引き分けにならずに勝ち切る時間ができるので、コントロールデッキを使う理由になりえる。

デッキ枚数40〜50枚


今までのD0の大会では無かったルール。デッキ枚数が40枚だけでなく、40〜50枚の範囲で選んで構築できる。
デッキ枚数を多くすればデッキ切れで負ける心配が減るため、遅めのデッキで勝ち切りやすくなる。
一方で、デッキ枚数を多くするほどキーカードが引きづらくなるので、動きがモッサリしてしまうと40枚の早いデッキに瞬殺されるという可能性もある。
早いデッキにも遅いデッキにもそれぞれメリットがありそう。
デッキ枚数が変わるレギュレーションは初めてのため、どのようなプレイ感になるのか実際に体験してみたいところ。

互いのデッキ枚数が、デッキ内容の予測やプレイの方向性を決める重要な情報になるので、対戦開始直後に互いのデッキ枚数を確認するというのが今期の通例になりそう。
「「スリー!ツー!ワン!レディ、ゼロ!デッキ○枚です」」

マリガン無し


今まで1本制のときにあった、後攻プレイヤーのマリガンが無しに。
先ほどの、「デッキ枚数が多くなると動きが遅くなりやすい」ことが、マリガン無しでさらに顕著になり得る。

カードプール245


久しぶりにセカンドセンチュリーが使えるようになるところが大きな点。
IVやVと比べると、IIのカードはカードパワーは高いとは言えないが、中には強力なカードが存在する。
特に注目しているカードをいくつかあげると、

《夜を照らす灯チュプ》
元祖の呼声たち。Vの呼声のかさ増しや、Vの呼声と違って友好色デッキでも採用でき、展開を早められる。

《犬闘士シバ》
《犬闘士フェンリル》
ストラテジーを止める犬たち。2以下を止めるシバは、前の環境にもいたチワワよりも早く出てきて、ダークサイドソウルやバニーフラッシュといった水のようなインフラを止めたり、失恋の痛みや人形遣いの休息といった黒のキーカードを止めたりと働きとして十分。
フェンリルはさらに広い範囲のストラテジーを止めながら、処理されづらいパワーを持っている。

《ニトロ・カタパルト》
最強フィニッシュカード。1枚制限ではあるが、それでも強力。
他にも各種軽量ベースや、ベース参照のカードが多く、IVの補給・急襲デッキの強化に使える。

《陽気な幽霊屋敷》
全体除去と墓地回収が可能なベース。起動する条件は厳しいが効果は強力。

《ハウス・オブ・ヘル》
Vにも再録されているが、レギュレーションによりデッキ枚数が50枚にできることから、今までよりも2回も多く起動できる。

《機械竜グラシア》
闘気関連のカード。特に闘気がつけやすく対象にならなくなるグラシアや、回収して使い回せる各種ストラテジーなどは使いやすそう。また、デッキ破壊にもなるイビルアイプリンセスやエビエージェントなども。

《妖精竜スターフルーツ》
大型踏み倒し展開カード。IVやVにより、スターフルーツ自体を出す手段や、スターフルーツから出す候補のユニットがいろいろあるので悪さができそう。

《サイレント・マジョリティ》
デッキ破壊ができる貴重なカード。
デッキを50枚にできるレギュレーションがすこし向かい風かもしれない。

最後に


新レギュレーションでまだプレイしたことがないので、完全なる予想の考察だが、特にデッキ枚数が変えられるのは早いデッキ・遅いデッキともに利があって面白そうな部分だと思う。
今まではD0のルールで40枚だったから40枚でデッキを組んでいたが、各デッキで最適な枚数を模索すると、早いデッキでも40枚より多いほうが良いとかがでてくるのかもしれない。