夢をかなえるゾウシリーズの4つ目。
前に3作目を読んだのが6年前らしい。月日が経つのは早い。
自己啓発本となっているけれど、物語としておもしろいので好きなシリーズ。
今回は死神ということで、死がテーマだった。
***
「夢を叶える方法」の他に「夢を諦める方法」も教え始めるというのが良かった。
後半は仏教の教えに近いことが展開されていておもしろい。
下記は、特に好きポイント。
「頑張ることが『良い』とされればされるほど、頑張らへんことは『悪い』ことになる。若さを保つことが『良い』とされればされるほど、老いることは『悪い』ことになる。夢をかなえることが『良い』とされればされるほど、夢をかなえてへんことは『悪い』ことになる。人間の歴史が始まって以来、今ほど、個々の人間が夢をかなえてへんことが『悪い』とされる時代はあれへんかったで」水野敬也. 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2962-2966). Kindle 版.
「完璧じゃない状態を許せることが、本当の意味で完璧なんやで」水野敬也. 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3252-3253). Kindle 版.
天上天下唯我独尊についての話。
「あの言葉は、様々なものに形を変えながら輪廻するこの宇宙が──たった一度の『あなた』という形でしか味わうことのできない、経験の尊さを言っているのです」水野敬也. 夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3594-3596). Kindle 版.
2作目の貧乏神もそうだったけれども、死神も別に悪いやつじゃないところが好き。さらに、趣味で人間の夢を叶えているガネーシャが、神様の中では特殊な扱いをされているのも良い。他の一般的な神様は人間のことなんか特別には見ていないという雰囲気が端っこのほうで感じられる。