劇場アニメ「ポッピンQ」を見てきました。
劇場アニメ「ポッピンQ」 | 公式サイト

見ようと思ったきっかけは、ネットでポッピンQの情報を見かけて、キャラクター原案が黒星紅白さんだったことから。
もともと時雨沢恵一さんの作品が好きで、黒星紅白さんはその挿絵を担当しているんですよね。キノの旅とか、アリソン、リリア、メグなどなど。その他にも、黒星紅白さんのキャラデザ・キャラ原案といえばサモンナイトシリーズや、アニメだと「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」とか。そして、黒星紅白さん自身がプリキュア好きで、よくプリキュアのイラストを描いているのを見かけます。ズヴィズダーも正義の戦隊のほうが少しプリキュアっぽかったり、この「ポッピンQ」もプリキュアっぽさが溢れていたり。プリキュアが好きでプリキュアっぽい作品に関わっていることが原因でプリキュアのキャラデザに呼ばれなくなってしまうのではと勝手に心配しています。

ということで、自分が「ポッピンQ」を見に行った理由としては、第1に黒星紅白さんがキャラクター原案であること。その他の理由としては、ちょうど暇な時間があったことと、話の内容として"時間"がテーマになっていること。そんな理由でポッピンQを見てきたのでした。プリキュアっぽいからもうちょっとプリキュアに詳しければより楽しめたんでしょうけど、自分はそこまででもなかったのでしょうがないです。

以下、ネタバレ注意です。

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客層


午前の上映ということもあってか、観客は10人くらいと少なかったです。自分もネットでたまたま見つけた程度だからそんな知名度ないのかな。アニメ好き女子二人組とか、プリキュア好きな妹を連れてきたアニメ好き兄とか、なるほどなという層。


ポッピンQの本編の方は、背景とか全体的にきれいで、何よりも動いているものでも黒星紅白さんっぽいキャラだなって思える絵だったのが良かったです。

話の概要


話の内容は、プリキュアっぽいといえばそうっぽい感じ。
中3の5人の女の子が、それぞれ後悔していることだったり問題を抱えていて、異世界に飛ばされた後に異世界を救うために行動していくことがもともと持っていた問題の克服につながるというもの。

ダンスをする理由


異世界で特別な力を発揮するためにはダンスが必要、という半分無理矢理な設定がついてきますが、踊らせたいんだからしょうがない。主人公以外の女の子は、2人が協調性がない問題、1人が音楽を好きでやっていたけど義務のようになり楽しめなくなった問題、残りの1人が自己主張ができず女の子らしいものが好きだけど親の意思で武道をやらされている問題だったので、みんなでダンスをすれば、協調性もつくし自分の好きなことが他者のためになるし女の子らしさのある自己主張だし万事解決なのは納得です。


余談ですが、3等身キャラを動かして可愛くダンスさせるのってけっこう難しそうだなって思っていました。腕や脚が短いからできる動きも限られてくるだろうし。それでも、これを見るとけっこう複雑な表現ができていてすごいなと思います。あと、足音と掛け声までいかない小さい声や呼吸音がいい仕事をしている気もする。

衣装について


異世界に来た影響から、体や心を蝕まれてしまうらしく、その影響から守るために防護服が必要という理由づけで衣装を着せられる。個人的にはこういう理由付け好きです。そして、防護服ということもあり、着ぐるみパジャマみたいなボテボテした格好で走り回ったり踊りを練習するという大変そうな絵面に。衣装もみんな一緒ではなく、着ぐるみパジャマながらもロシアっぽかったりアラビアンっぽかったり和っぽかったり個性があるのが良い感じです。そして、ダンスが上達して覚醒することで能力に目覚め、着ぐるみパジャマからシュッとしたダンス用衣装に変化するのがプリキュアとはまた違った変身という形で良かったです。

衣装とは少し違う話ですが、敵側の小さい敵や巨人のようなもの、猫バスっぽいクジラまでもが、ポッピン族の中身を袋の中に詰めてできているっていう設定は面白かったです。縛っている口紐を解けば、中のポッピン族を解放しながら敵を倒せるという一石二鳥。

老衰攻撃


時間をテーマにした作品で、悪のボスが時間を操る力を手に入れている設定なので、やはりやりたくなるであろう老衰攻撃。時間を操って主人公を老衰させる描写は、プリキュアのような女児向けの作品だったらやってはいけないだろうなと思います。中学生が老婆になる(老衰で死にそうになる)は絵面もですけれど設定としても見ててツラいです。しかし、ポッピンQはどちらかというと大きいお友達をターゲットにした作品だろうからOKなのでしょう。

一番ワクワクするのが次回予告


何よりも衝撃なのがエンディングのスタッフロール後。
主人公が中学を卒業し、田舎町から引っ越して東京に行き、高校生として新生活をスタートする。高校の入学式に、異世界で会ったほかの4人の女の子と再開する。敵っぽい男子も生徒会長として居る。ポッピン族も人間っぽい姿になってこっちの世界に来ている(?)。という、衝撃の事態が連発される怒涛の次回予告。ここまでくると、この映画がエピソード0で、本編はこれから始まるよみたいな扱いです。

ということなので、続編もあるのでしょうから、続編が出たらまた見に行きたいと思います。


劇場の前に掲載されていた黒星紅白さんのイラスト


もらった、A5サイズのイラストと、ポストカードサイズのカレンダー。カレンダーは裏面もあって2017年4月~2018年3月までありました(2017年度カレンダーなのか)。


映画本編の冒頭が15分も公開されていました。

余談ですが、上記の動画の10:30にもある「ポッピンQ」のロゴのQの字が時計っぽく動くのがすごく好みです。1秒分動いた後に反動で逆にちょっと振れるところが、時計の秒針の動きを際立たせているなと。



余談
映画館にあったルパンがかっこよかった。絵の雰囲気が和シリアスな感じになっている。そして、銭形のとっつぁんがイケメンだった。