先日,2015年11月28-29日に開催されたD-0 10周年記念大会 全日本最強決定戦2015秋の参加レポートです.
参加レポートとはいっても,1日目は諸用のためプレイヤーとしては参加していないので,2日目から観戦者としての参加が主です.

主に観戦していたのは配信卓.
他にもギドさんとかも一緒に観戦マンをしていました.

詳しい対戦内容は正確には覚えていないため割愛していきます.

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決勝トーナメントの準々決勝は,花音くんvsこかげさんの仙台勢同士の対戦.
花音くんは北海道予選で上位に入っており,この本戦での使用デッキは白緑という,現環境では見たことのないデッキ.一方のこかげさんは東北予選で1位になっており,使用デッキはこかげさんの代名詞とも言える青単を345F環境に調整したもの.
まず印象的だったのが1本目.
こかげさんの初手は高コストが固まり,序盤のプランには白陽が2枚めくれるという明らかに事故っている状況.
そんなスタートから正着にプレイしていき,最終的にはどちらが勝ってもおかしくない盤面に持って行ったのは流石だと思いました.
中盤で,プランにめくれたウッディなどは,自分だったら思わず覚醒で出してしまうだろうなという盤面でも動かず,結果的にそのプレイングで盛り返していっていたのも印象的でした.デッキが主体となって回されているという感じではなく,プレイヤー主体でデッキを回しているという感覚.
花音くんのほうも,現環境で見たことのないデッキだけあっていろいろとギミックがありました.
特に,大陸アルドのフェアリーでのプラン操作と大地の緒からのユニット入れ替え.かなり選択肢が多くあり,そういう風にも使えるのかと関心する場面もありました.選択肢が多い事自体が強いですし,その中から現在の盤面にあった選択をしっかりできるというのがすごいです(途中,エネの払い間違えとか多少のミスはありましたが).
対戦の方は1-1で3本目までもつれ込み,3本目も互いに撃ち漏らせば負けるような盤面までなった結果,花音くんが勝ちをつかみとりました.
対戦直後に,勝者の花音くんが感極まって涙しており,泣くのもおかしくないほどの熱い戦いだったのは見ている側にも直に伝わってきました.

準決勝は,清書さんvsかずさん.
清書さんは,スーパーノヴァの名の通りいつも上位にくる実力の持ち主ですが,全国最強の座はまだとったことがない.使用デッキは,予選でも上位に入っている赤緑筑波ターボの再調整版.
かずさんは,前回の全最の優勝者.使用デッキは,かずさんの印象にある赤緑神竜ですが,デッキ構築は行きの新幹線と会場で行ったとのこと.会場では,デッキ構築指南の傍らでかずさん自身が今回のデッキの解説をしていたのですが,別のカードにしたほうが良かった点もあったようで70点の出来だということでした.逆に言うと100%のデッキではないにもかかわらず,準決勝まで勝ち進める実力の持ち主です.
対戦は序盤中盤の盤面展開と処理の押収から,苦諦の投げ合いという感じ.
最後のゲームでは,かずさんの苦諦が3体出きったところで清書さんの神竜が着地し,そのまま神竜が制圧して勝ち.神竜への対抗策としては,かずさんの方は苦諦の他にカタストロフもサイドから入っていたようですが,引けていなかったようです.清書さんは神竜を出す前に苦諦を出してかずさんの苦諦を使わせていたので,できるだけ安全に神竜が出せるように準備していたというのもあります.清書さんの方は神竜は1積みなので,1枚のキーカードを活かすための盤面を作ったのが上手いところだったんだと思います.

決勝は,清書さんvs花音くん.
両者ともガイアエンジンとウツロイ&ガロンの覚醒を搭載しつつも,緑の相方として清書さんは赤を,花音くんは白を選択しているというデッキ構成.
赤はバイオサーバー+フレイムフライのエネブと,白陽の盤面制圧,苦諦のスクエア除去.
白はシェカラートとたたらでの除去,フェンリルのスマッシュ縛り,白陽や神竜といった赤の火力に無敵なワードエイトが特徴.
デッキ的には,白緑側は赤緑に対抗できるカードがいくつか入っており有利に見えます.
対戦は,1本目は清書さんが序盤のエネブからユニットを展開し,苦諦や神竜といった大型で盤面を制圧していって勝ち.
2本目は,花音くんがフェンリルをうまく維持してスマッシュを寝かせながら攻め続け,相手の動きを鈍らせながら攻め切って勝ち.
3本目は,花音くんが先にワードエイト1枚目やたたらで攻めており,あと数点のところで清書さんの神竜が登場.神竜では処理できないワードエイトはガロンで処理され,攻防が反転する.
しかし,そのまま盤面が覆るわけではなく,花音くんは神竜に処理されないワードエイトの2枚目,3枚目と展開し,最後の1点を取りに行く.
清書さんのほうは,この1点を守れば次のターンにでもゲームを決められる状況.手札がさきほどドローした一枚で,盤面的に1点を守り切れるのは苦諦だけ,という状況でしっかり苦諦を引いており,ワードエイトを1体処理.
花音くんのほうは,苦諦だけ引かれていなければ勝てた中でその裏目を引かれたという状況.ただ,この時点ではまだ完全に目がなくなったわけではなく,場の並び的に神竜を処理できれば残っているワードエイトでスマッシュに行って勝てる盤面.
プランからラスト1枚のたたら(休戦の光はサイドのまま,たたら2枚は既に使っていた)が出れば勝てたものの,めくっても現れず,途中でシェカラートの暴走を踏んでしまい完全に勝ち目がなくなり,清書さんの勝利となりました.

観戦後はフリープレイ.
そして,カン蔵さんがつくってきた東方零次元とFixerSのドラフト.

零次元は知らないカードばかりで,FixerSのほうも知っているけど使ったことのないカードが多かったので楽しめました.
自分は,ドラフトの序盤に白陽と零次元の失恋の痛みを引けたので,赤黒をピックしていき,途中で大型除去の休戦の光が出たので白も追加,もくれま4号といっしき3号も使えそうだったので青も追加,けっきょく赤黒白青の4色デッキになりました.
対戦もおもしろく,1戦目は終盤に6点まで与えて最後の1点を〝孤軍将〟貞圀 征匳で墓地を焼きながら決める.
2戦目は,白陽,ロウハ・アクワ,あと1体並べてから,ロウハ・アクワの召集でいっしき3号と零次元の白のユニット(スクエアを二つ選んで,そこのユニットにパワープラスと対象にならないを与える)まで出して,12000火力かまえながら対象にならないユニットが2体もいたら勝てるだろうと思っていたら,地獄極楽メルトダウンの全体火力で更地にされたり.ずっと耐えながら虎口のリリースインでなんとか勝った感じ.
3戦目は,相手のFixerSの〝ミナライ〟A=オバナのパワーマイナス効果と,零次元の黒谷 ヤマメのパワーが上がらない効果とパワーマイナスが咬み合って強く,攻めに転じれずに負けたり.
未知のカードが多く新鮮なD0を楽しめました.

あとは,予選優勝者のカードデザイン件の談義に加わったりとか.

会場では,今後のD0の展開の情報もあり,ジャコモさんが書いているGIA文のキャラやストーリーをモチーフとしたF-αというストーリー的には番外編のカードセットが出るとか.
また,2月には北海道で,6月には東北でイベントがあり,今回の優勝者である清書さんの所縁の地である新潟県の長岡でも何かしらイベントをやる予定らしいので,今後のD0にも期待大です.

全最は終わりましたが,いろいろな人がデッキやレポートを上げているので未だ冷めやらぬな感じがします.
次に自分が参加するときは,またプレイヤーとして参加したいと思うので,その時はぜひともよろしくお願いします.