学生時代に実行委員として活動に参加していた,IEEE TOWERS (IEEE Transdisciplinary-Oriented Workshop for Emerging Researchers)(旧 IEEE TYRW)にて頒布したアブストラクト集の表紙のデザインを担当したので掲載しておきます.(今から1年前のものです)
アブストラクト集 表表紙↓
アブストラクト集 裏表紙↓
***
TOWERSは学生(主に大学院生)が主体となって学術的なワークショップを運営するという団体です.
毎年11末頃にポスター形式による研究発表のワークショップを行っており,サブイベントとして毎年異なる企画を行っています.
ワークショップの特長のひとつとして,異分野交流を掲げていて,様々な分野(電気電子,機械,ロボット,生物,食品,経済,文系分野も)から発表の募集を募って議論しよう特徴があります.
その異分野交流と,ワークショップの略称であるTOWERSを合わせて,様々な分野背景を持つ複数の塔が集まって並んでいる様子をデザインしました.
塔のシルエットは元にしたものがあり,
左から,
・パリ(FR) エッフェル塔
・兵庫(JP) 姫路城(白鷺城)
・上海(CN) オリエンタルパールタワー
・東京(JP) スカイツリー
・オークランド(NZ) スカイタワー
となっています.
製作はIllustratorを用いて行い,各タワーのシルエットも地道に作っていました.
配色は,詳細は忘れてしまいましたが,おすすめの配色を紹介しているサイトをいくつか見て回り,最終的にはそこで紹介されていたどこかのWebページの配色を参考に色を選びました.
カラフルな配色をまとめるのはなかなかうまくできないのですが,作ろうと思ったデザインのテーマ的には,さまざま分野が一同に会しているということで,分野ごとにどうしても色を分けたくカラフルになりました.
背景にグラデーションをつけたのも良かったのか,カラフルにしてはけっこうまとまったんじゃないかなと思います.
ちなみに,冊子は左綴じで,表表紙と裏表紙は一枚の紙で印刷される仕様でした.何も考えずにデザインすると背表紙に表と裏の境界線ができてしまうので,表表紙の左端と裏表紙の背景のグラデーションは合わせてあります.実際に印刷されたものも,境界ができてしまったりはしていませんでした.
それから,裏表紙のワンポイントには,TOWERSの団体のロゴマークを入れたほうが良かったかなとか思います.
余談1
アブストラクト集の表紙のデザインについては,
自分が実行委員として参加した当初は,
OFFICE EVERYMARCHさんに毎年依頼していました.
2013年は,学生主体の活動だから表紙デザインも学生が,ということで,当時授業でつながりのあった,筑波大学大学院 芸術専攻 に所属していた田中さんに依頼しました.
そして,2014年は自分が担当.
今年,2015年はデザイン心のある実行委員のメンバが担当してるそうなので,ワークショップ当日に頒布されるアブストラクト集が楽しみです.
余談2
これをやっている時に本の各部分の名称が気になっていたので調べていました.
本の表は表表紙
本の裏は裏表紙
表表紙をめくった裏側は見返し
というらしいです.
参考: 「本」の部分の名称 - 大阪府立図書館
別の表現方法もあり,
表側から順に表1~4の番号で表すものもあるようです.
表1: 表表紙
表2
表3
表4: 裏表紙
参考: 表紙まわり(表1表2表3表4、背表紙) - WAVE