ディメンションゼロの大会に出るために仙台に行ったついでに、仙台の美術館や美術展を回ってきました。
出発前がいろいろと忙しく、ちゃんと計画を立てられていなかったのでだいぶ行きあたりばったりで回ってきました。

カメイ美術館



カメイ美術館では、「狹間二郎回顧展」と常設展の「世界の蝶」、「高橋誠一氏の愛した井上一家のこけし展」が開催されていました。

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「狹間二郎回顧展」は、細かいところまで詳細に描かれたとは真逆の、大雑把な(?)感じの絵画でした。遠くから見ると、人だな馬だなってわかるけれど、近づくとよくわからなくなるという感じ。それでも馬の動きの様子とかが分かるのがすごいですね。また、全体的に暗い色使いだったのが印象的でした。

「世界の蝶」は、亀井文蔵さんが世界中を飛び回って集めた蝶の標本集です。

部屋の壁十に標本箱が置いてあり、よくこんなに集めたなというのが最初の印象。見ていると、こんなにも蝶の種類があるのかと驚かされました。トリバネチョウという種類は、最初に見つけた探検家が、鳥と間違えて撃ったと言われているほどの大きさです。実際にスズメよりは明らかに大きく、自分の広げた手より大きいほどでした。その一方で、最小の蝶である○○シジミ系の蝶は、親指の爪くらいの小ささという。生命の神秘です。
その他にも、鮮やかな色の蝶や(特に青い系が綺麗)、トンボみたいな羽根、同じ種でも地域によって柄が違うもの、オスの柄とメスの柄の特徴の両方をもったものなど、本当に多種多様な蝶を見ることができ、その世界の深さの一端を知れました。
雰囲気がわかるようにもらったパンフの一部を載せておきます。

「高橋誠一氏の愛した井上一家のこけし展」は、東北大震災で亡くなった高橋誠一さんがこけしの収集家で、その方のコレクションは流されてしまったらしいのですが、こけし製作者の方に渡していたコレクションのアルバム等が展示されていました。
こけし制作の写真を見て、「これって旋盤加工じゃん」とか思いました。
旋盤加工の動画
こけし作りの動画
回転させて削る。一緒ですね。
一般的な棒状のこけしだけでなく、トラックボールというのか、3Dスティックというのか、そういう形状をしたこけしが面白く、お風呂に浮かんでいるような感じで可愛かったです。

牛タン


仙台に来たので、昼食は牛タンです。油っぽすぎなくて美味しいですね。

「芹沢銈介・文字デザイン」


さきほどのカメイ美術館で目に止まったパンフレットがあったのでそこに行こうといきあたりばったりです。

東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館の「芹沢銈介・文字デザイン」

仙台駅から少し行った最寄り駅。
自然の良い雰囲気感がある。


いい感じな田舎感にあるシャレオツなキャンパス。

駅から大学まで歩いて行ったのですが、まさかの、日曜日は休館という。。。
事前にちゃんと計画しておかないとこういうことになります。
その後、仙台駅に戻って別の行き先を探しました(教えてもらいました)。

せんだいメディアテーク


せんだいメディアテーク
泊まっていたホテルからココが一番近かったので、順番的にここから回ればよかったのにという。

ココは文化人が集う施設のようで、イベントスペースや図書館、美術展スペースなどなどがある、建物自体もオシャレな場所です。
とりあえず、図書館で本をめくりながら休んで、その後美術展を見て回りました。

創元会宮城県支部展と墨千展(仙台教室作品展)と三軌展東北展。
人が少なめでゆっくり見れたのが良かったです。

三軌展東北展で個人的に気になったものをメモしていたので残しておきます。

夜と朝のあわい(間)で 大橋純子

ステンドグラス的+水彩的な感じ
あわい配色ときっちりした線の組み合わせ
タテ・ヨコ・ナナメの線と絵の繋がりが良い

変容の刻 渡辺シゲオ

写実的なぶとうとグラス+ぼかした葉+無機質な背景 この組み合わせが良い。

もっと、上にいきたい 渡辺鉦悦

緑の手、抽象的なかっこよさとふしぎさ

駅弁



帰りの新幹線での夕食の駅弁。
ギルティな肉は旅の定番。

ということで、ところどころ飯テロも含んだ美術館めぐりでした。
今度、どこかに遠出するときはちゃんと行きたいところとかしたいことの計画を立てることにします。